【御堂筋線】大国町や西中島南方でTASC試験地上子設置?

【御堂筋線】大国町や西中島南方でTASC試験地上子設置?

2019年1月14日頃から、御堂筋線の大国町・中津・西中島南方の3駅にて、TASC地上子装置のような機器が線路につけられ始めているようです。

御堂筋線では先行的に天王寺・心斎橋の2駅のみに設置されているホームドアですが、このTASC装置がない為に現状は運転士さんの神業ともいえるテクニックに頼っており、かなり負担が大きい状態です。

TASCを取り付けることで、自動的に+-50cmの誤差内で停止させることが可能になり、運転士さんの負担を軽減出来ると共に、ヒューマンエラーもなくなります。

TASCとは

定点停止支援装置(Train Automatic Stop-position Controller)のこと。列車を停止させることをコンピューター制御による自動制御で行う。通常はある程度の誤差で止めれば良いが、ホームドアを設置している場合はかなりの誤差の縮小が求められるので、運転士の負担にならないように導入される。

Osaka Metroでは今里筋線が開業当初から、千日前線が後追いで採用。

同線ではホームドアを2021年度までに全駅へ広げる計画ですが、今回の地上子設置はホームドア全駅展開の為の試験装置のものと思われます。

情報提供:宮川 友仁様

 

西中島南方

西中島南方では千里中央/なかもず両線につけられています。

T2と書かれた地上子。千日前線のTASC試験時は「T1→T2→T3…」と設置されていました。すなわち、停車一つ前のTASC装置ということになるでしょうか

T3地上子。先程のT2よりも停止位置寄りに取り付けられています。線路と比べて取り付けボルトが新しいことがわかりますね。

それぞれの地上子の役割は次の通り。

T1地上子…電車を停止させるモードに移行させる信号を放つ
T2・T3地上子…T1地上子を通過して減速し始めた電車の残走距離を補正するために設置
T0地上子…停止後に使用。ホームドア開閉や車両の扉開閉用
T4地上子…出発後にもし開扉ボタンを押してもそれを防止する為に使われる為に設置

参考:運転協会誌「千日前線における『ATO運転』」赤松 彰、2017年11月

 

千里中央方面ホームは4号車1扉付近に設置されています。

 

大国町

大国町では、なかもず方面ホームのみに取り付けられています。

こちらも「T2」と書かれています。

 

中津

現在リニューアル工事が進む中津駅でもT2地上子が設置。

5号車2番ドア付近です

大国町と同じく、こちらも1番線側のみ。

なお、車両についてもTASC対応化工事(ワンハンドル化)が始まっているようです  撮影:みどう様

 

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情報提供:宮川 友仁様

 

参考文献

運転協会誌「千日前線における『ATO運転』」赤松 彰、2017年11月

 

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