今から33年前の1987年4月11日 20時12分。
この日は御堂筋線「あびこ検車場」が閉鎖されるに伴い、最終列車3011F(30系11編成)が出庫し、27年間の歴史に幕を下ろした日です。
手前の扇形の土地が現在の浅香中央公園 出典:大阪市交通局百年史 808p
あびこ検車場は1925年に計画された1号線(御堂筋線)構想時から車庫用地として計画されていましたが、戦時だったこともあって計画が遅れ、実際に完成したのは、遅れること30年後の1960年でした。
高度経済成長期の御堂筋線・四つ橋線を支えた車両基地でしたが、御堂筋線9両編成化に伴いさらに大きな土地が必要になりました。
ところが、元々沿線住民はあびこ検車場を好ましく思っておらず、反対による用地買収の拒否、さらに長らく続いていたあびこ検車場の移転運動から、中百舌鳥検車場に移転することが決定し、閉鎖される運びとなりました。
翌日の4月12日には9両運転が開始、1週間後の4月18日に中百舌鳥まで延長開業を果たしています。
行ってみた
ということで実際に行ってみました。場所は現在の浅香中央公園になります
桜並木の美しいこの道の奥に…
ありました。
1987年4月11日、あびこ検車場から最後の出庫を果たした3011Fの車番が展示されています
レールと車輪のモニュメントも。
地下鉄車庫労働者の像だそうです。点検ハンマーとヘルメット、それに懐中電灯を持っています。教えていただいた情報によると、車両を床下から点検している様子なのだそうです。
ちょうど桜の季節だったので、懐中電灯で桜を照らしているような構図に。笑
アクセス
バス停:浅香中央公園前
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Photo,Writer:Series207 2016/4/07
Rewrite:2017/4/06