カッコいいデザインで登場です!
大阪市営バスは、昭和2年2月26日に阿倍野橋~平野間(4.8km)で開業し、今年で90周年を迎えます。
これを記念し、開業当初に運行していた車両「ウズレー」と大阪市営バス90周年記念ロゴをデザインした限定カードを発売いたします。http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h28_all/20170220_bus90aniv_1daypass.html
大阪市交通局のバスとして、今年で90周年なんですねぇ…。最初のルートは阿部野橋~平野(JR平野)間だったそうです。車両塗色から「銀バス」の愛称がつけられていました。
当初のルートとバス停は以下の通りでした。
阿倍野橋・南河堀町・大道3丁目・寺田町・源ヶ橋・桑津町・百済・杭全町・今川町・平野西口・平野
残念ながら今の情勢では100周年を迎えることは難しそう(=市バス民営化で別社名になる為)ですが、ともかく90周年はおめでたいですね。
なかなかカッコいい大阪市バスデザイン
ウズレー(定員18名)と呼ばれたタイプのバス車両を下部に配し、上部には大阪市バス90周年のゴールドヘッドマークと大変センスが良いものとなっています。3万枚限定のカードだそうなので、この機会にぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか(^ω^)
実は民間のほうが早かったバス事業
大阪市バスは90周年を迎える由緒正しいバス事業ですが、実はバス事業そのものを始めたのは民間の方が早かったのです。
大正11年に大阪市は、梅田~阿部野橋間を走るバス事業を国に申請しますが、「大型自動車を運行するのは交通保安上難点があり、時期尚早である」とのことから一時中断します。
ところが翌年の大正12年8月、民間事業者(大阪乗合自動車)へはバス事業の許可が降り、市バスは遅れを取ることとなりました。この事業者は俗に車体の色から青バスと呼ばれ、銀バスと呼ばれた大阪市バスと激しい乗客争奪合戦を繰り広げたのは有名な話ですね。
昭和5年に往復で9銭だった運賃が、昭和6年には両者とも5銭になり、更には青バス側が抽選で熱海や箱根への招待キャンペーン、銀バスが南紀遊覧抽選券をつけるなど、凄まじいダンピング抗争であったようです。まさに血みどろ。
実はこの割を喰ったのが大阪市電で、昭和6年には赤字に転落しています。
この苦い経験が、その後の市内交通一元化(モンロー)主義に傾いたのかもしれませんね。
販売場所など
販売箇所:大阪市バス営業所(井高野車庫・守口車庫・中津営業所・地下鉄住之江公園・酉島車庫・住吉車庫・鶴町四丁目)、地下鉄駅構内定期券発売所、Subway Information Counter(新大阪、梅田、なんば北)
価格:600円(土日用)
発売期間 平成29年2月26日(日)~ 売切れ次第終了
発売枚数 30,000枚(数量限定)
今日から発売開始です٩( 'ω' )و pic.twitter.com/AhSDfe6HuB
— Osaka-Subway.comは14周年 (@OsakaSubwaycom) February 26, 2017
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参考文献
『大阪市営交通90年のあゆみ』(財団法人大阪都市協会,1993年5月20日)
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Photo,Writer :Series207 2017/2/27