大阪市営地下鉄9号線の実現は無理?大阪市審議会答申で発表

大阪市営地下鉄9号線の実現は無理?大阪市審議会答申で発表

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今里筋線に続く最後の新設路線と言われている、大阪市営地下鉄9号線(敷津長吉線)。
1989年5月31日の運輸政策審議会答申第10号に「今後の整備を検討する路線」として盛り込まれましたが、2004年10月8日に開かれた近畿地方交通審議会答申第8号には盛り込ませんでした。

そして今回開かれた大阪市審議会において、敷設の可能性がほぼ凍結されようとしています。

大阪市の市鉄道ネットワーク審議会は28日、市営地下鉄今里筋線延伸など4路線の事業化について、採算性や費用対効果の面から「公営・民営にかかわらず極めて厳しい」との答申をまとめた。橋下徹市長は地下鉄・バスの民営化を目指しており、事業化が厳しいとする答申結果は今後の議論に影響を与えそうだ。

答申によると、4路線の総工費は4700億円以上になると試算しているが、需要予測からは事業化が適正とされるめどとなる40年間での累積赤字解消は困難と指摘。次世代型路面電車(LRT)など代替策を幅広く検討すべきだと結論づけた。

4路線は今里筋線、長堀鶴見緑地線、千日前線の延伸計画と、谷町線喜連瓜破駅(平野区)と四つ橋線住之江公園駅(住之江区)を結ぶ新路線。

新設・延伸にかかる総工費は計4761億~5098億円。2025年に開業したと仮定した場合、人口減などを勘案すると40年後も全区間で黒字転換せず、累積赤字が公営の場合に計4113億円。民営化による経営効率化を進めても、運営会社で計3429億円の累積赤字になるとした。

 

日本経済新聞 電子版-「大阪市営地下鉄延伸・新設「極めて厳しい」 大阪市審議会答申 」2014.8.29閲覧

http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC28H0E_Y4A820C1AC8000/

 

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大阪市営ファン・鉄道ファンとしては残念ですが、確かに現在の大阪市交通局の財政状況(特にバス部門)や、今里筋線の乗車率を見ていると厳しい…というよりほぼ不可能なものがありますね。

当初はニュートラムの延伸も考えられたようですが、ニュートラムを通すにはそれなりに道路幅が必要なことから、おそらくは8号線(今里筋線)と同じく、ミニリニア地下鉄になるものと見込まれます。

 

9号線仮設置予想駅

喜連瓜破(谷町線接続)

湯里六丁目(今里筋線接続予定)

公園南矢田

長居(御堂筋線接続)

千躰

浜口

住之江公園(四つ橋線接続)

もし設置されるとなると、慣例から言って「長居公園通線」になるのでしょうか…

 

…長居だけに長い(小声)

 

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Photo,Writer :Series207  2016/08/02




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