2016年11月27日、北加賀屋駅最寄りにある大阪市営地下鉄最大級の車庫「緑木検車場」において、事前応募制の公開イベント、おおさか市営交通フェスティバルが行なわれたので行ってきました
北加賀屋駅側にある入場門です。ここで入場券を確認して進んでいきます。尚、4年連続の雨でした
例年は南側にあるこちらの門も入口になるのですが、今年は一方通行で北側から入場~南側から出口…となってしまっていて、極めて不便でした。
この雨の中、冷えて車庫内の食堂もいっぱいという中で、一旦どこかに引き上げようにもこれではダメですね
場内のマップ。とにかく広大で歩きまわるのも一苦労。
綱引きは雨で中止でした
車両保存場の105型・NT100系
毎年1年に1度だけお披露目される105型は今年も。お色直しされたことを先日お伝えしましたが、車内の座席は老朽化が進むことから着座禁止になるなど、公開にあたって老朽化が加速しているような文面でした
反対側。スカっとした天候で撮影してみたいものですねえ
車内の広告は、NHK連ドラ「ごちそうさん」で使用された際の戦時っぽい広告に切り替わっていました。
100型の横には1933年開業当初のスジが展示されていました。早朝5時45分頃に1、2番列車が淀屋橋近くに設けられた車庫から動き出し、その後6時台に3,4番列車が同じく車庫から動き出すダイヤだったようです。
ニュートラム初代100系も毎年公開されていますが、今年はなんと初めてライトを点灯し、また車内に入れるようになりました!
これ、初めて知ったんですが、ニュートラムの初代100系にはエレベーターのように「満員」ランプが備えられていました。今の100A系・200系にはない独特の仕様ですね
ピット内
ピット内では様々な展示が行なわれていました。こちらは車輪に台車を載せる作業
台車にグレー塗料を塗装するブース。
10系・30000系・新20系用と3つが並べられていました。
鶴見検車場からも出張でブースが登場(笑)リニアモーターカーの説明をされておられました
別のピット内には70系の頭だけが登場。笑 方向幕がぐるぐるしていました
上を見ると方向幕がずらーっと並びます。千日前線だけなぜか旧幕なのは何故なのでしょうか笑
その下では方向幕動作体験。レバースイッチを入れるとぐるぐる回っていくアレです
今年のクレーン吊り上げ車は谷町線用32601!森之宮・緑木が統合した象徴のようです
30000系の下ってこんな感じなんですね…
ミニ地下鉄の走行会
ミニ地下鉄車両は、大阪交通労働組合が、協力団体「大阪交通ライフサポートセンター」の設立10周年を記念して、組合員自らの手で手作りされたのだそうです。[ref]都市と公共交通 2014.6 No.38 [/ref] ピット内に並べられていたのは線路幅が12.7cmで敷設されたミニ地下鉄の線路。何ゲージになるんでしょうかねぇ
30000系がいつの間にか登場していました笑
この編成、運転士が乗っていてヘッドライトが光り、行き先LED幕はフォントまで忠実に再現し、おまけにサウンドまで鳴るという超・豪華仕様です。笑
従来の21系と比較してもかなりのグレードアップ…
緑木車両工場駅には、旧サインシステムの駅名標が登場。駅番号はM78です(笑)
非常扉が開かれた状態で登場したのは21607。こういう開き方をするのをご存知だったでしょうか
第三軌条のシューも間近で見ることが出来ました。なかなか見れないんですよねぇ
新20系Five☆Star
ビック目玉イベントである、緑木検車場で歴史上初めて並んだ、新20系の5路線並び。右から路線番号順に、御堂筋線(1号線)、谷町線(2号線)……と並んでいます。
\ドドンッ!!!!!!!/ カッコイイ!!(拍手)
御堂筋線はリニューアル第1陣の21907F、谷町線は22907Fが登場。谷町線は新20系の初期モデル、所謂デカ文字です。行き先はそれぞれ梅田・長原と地下鉄ファンを沸かせるレア表示
真ん中から23902F、24956F、25914Fが登場。いずれもリフレッシュ車です。こちらもレア表示の行き先で、右から玉出・阿波座・新深江行きでした。
この中央線24956Fは、元々四つ橋線に所属していた車両(23906F)で、今回のイベントで里帰りを果たしたことになります。
別ピット内には現在リニューアル工事を進める21909の姿がありました。
その他
並んだ23919と23920。「大国町」の方向幕が見れるのはいつの日か…
こちらも23系がズラリ。
3年前の2013年に復活を果たした3062号車は今年も健在。
魂のオーバーホールプロジェクト…アツい!アツいですよ皆さん!!
ハンドスコッチと呼ばれる、車輪止めが間近で見られるのも珍しい機会
会場にはにゃんばろうも登場していました
洗車体験は23604 毎年リニューアル車両が充てられます
こちらも恒例のゼブラバス。今年で大阪市バスは90周年だそうで、地下鉄よりも一歩先輩なんですね
建築部の展示
建築部のブースへ。「何故動物園前駅の動物の絵柄はお尻だけなの?」というツイートを見たことがありますが、それは動物園への誘導の意味合いがあるとのこと。
サインシステムの解説パネルも登場。新サインは誰でもわかりやすいように路線のアルファベットを記したものにした、とのことでした
会場内輸送列車は検査中の32601F以下2両が担当。谷町線が担当するのは初めてのことです
5路線オールスター車両ですが、イベント終了間際の15時頃には行先が普段使用されているものに変えられていました。何故か御堂筋線だけ南端のなかもず行きなのが気になります。笑
ということで、今年も大変楽しいイベントだった大阪市営地下鉄の緑木検車場公開!!来年は一般参加に戻るといいですね(祈願)
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Photo:Series207
Writer :Series207 2016/11/30