Osaka Metroは、御堂筋線・堺筋線動物園前駅のグランドリニューアル工事を行うことを発表しています。
現在梅田駅が完了、中津駅と心斎橋駅がグランドリニューアルを進めており、動物園前駅で4例目となります。
【業務目的】
本業務は御堂筋・堺筋線 動物園前駅のリニューアルに際し、共通コンセプトを基調に活かした
デザインコンセプト並びにそのデザインの立案、およびその改造工事の建築設計業務(基本及び
実施設計)を行う。なお設計対象範囲は別図1及び2の通りとする。【施設概要】
住 所: 大阪市西成区太子1-6-12
地域地区: 商業地域、防火地域
設計対象施設:御堂筋線動物園前駅(6685.05㎡)・堺筋線動物園前駅(9984.15㎡)
施設用途: 駅舎施設
平成21年国土交通省告示第15号 別添二 第五号 第2類とする。(中略)【納 期】
この業務の期限は、次のとおりとする。
完成期限 2019年10月18日出典:https://www.osakametro.co.jp/contract/library/20180910_dobutsuenmaegr/3.動物園前駅グランドリニューアルデザイン提案及び建築設計業務委託%E3%80%80特記仕様書図面付き20180905.pdf
リリースでは御堂筋線だけ書かれていますが、PDF内の仕様書を見ていくと堺筋線の記載もあるので両方が対象になる感じです。
完成期限は2019年10月18日とのことですが、あくまでこれはデザインコンセプトの期限なので、工事の完工はもう少し先になりそうです。
動物園前駅について
御堂筋線の動物園前駅は1938年に開業、堺筋線は1969年に開業とどちらも結構年季の入った駅になっています。
御堂筋線については年度が不明(動物の絵を描いた鯉江良二氏が手がけたのが1969年となっている為そのあたり?)ながら1度リニューアル工事が行われていますが、堺筋線については建設以来大掛かりなリニューアル工事はされていないものと思われます。
ちなみに、鯉江良二氏などが手がけた御堂筋線にある動物の絵は25種類あるのだそうです。1990年の9連化によるホーム増設の際にコアラと虎が追加されています。
通常のリニューアル作業は既存壁面の上から新しい壁面を貼り付けたり、駅構内の塗装塗り直しなどに留まりますが、
グランドリニューアルの場合は、一からデザインコンセプトを変更してガラッと印象を変えることとなります。
余談ですが、動物園前駅の当初の駅名予定は南霞町停車場でした。(大阪市高速鐡道建設沿革誌概要 – 大阪市電気局高速鉄道部 ,昭和18年2月より)