なにわの地下鉄10周年記念、オーナーへのリバイバルインタビュー




(Osaka Subway Web Owner Fileとして2013年に掲載されたものを、URLなど2014年現在に合わせて編集し、再掲載しています。)

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第三軌条(ThridRail) http://naniwa-subway.net/
Twitter:@ThirdRail_2605

2004年に現在の大阪市営地下鉄ファンサイトのさきがけともいえる「なにわの地下鉄」を開設。
その後5年に渡り千日前線回送情報、運用表など様々なコンテンツを作成。ブロードバンド時代の鉄道ファンサイトとしての指針を示した。

現在でも、大阪市営地下鉄ファンならば情報収集に欠かせない存在。
2014年で記念すべきサイト開設10周年を迎えた。





大阪市営地下鉄を取り扱う、或いは大阪市営地下鉄が好きなWebサイトオーナーにインタビューするというこの企画。

 
元々、地下鉄というジャンルは鉄道好きとしてはややマイノリティな存在で、とくに京阪や阪急など、私鉄が文化の一端を担ってきた大阪圏内において、その異端さは尚際立つ。


そこで、大阪市営地下鉄を愛する存在がこんなにも居る!ということをもっと知ってもらう為に、私はその分野で著名であったり、面白いことをしている 大阪市営地下鉄好きな、Webサイトのオーナーにインタビューを行うことを決めた。 



最初に取り上げるのは、大阪市営地下鉄系サイトの代表的存在でもある、「なにわの地下鉄」の管理者である第三軌条氏。 



この日は、地下鉄関係の調べ物を色々とするというので、私も大阪市立中央図書館に同行した。 



大阪市営地下鉄の書籍や近鉄(けいはんな線)の時刻表を見ながら、情報を探していく姿は真剣そのもの。いったい何を探しているのだろうか。 



 

「当時の中央線は、お昼に長田折り返し運用があったんです。ですが、途中からダイヤが改正されてなくなった。 その境目はどこなのか?ということを探しています。」





結局この日、わかったことは「近鉄7000系10編成は増発用に平成元年3月に竣工し、ダイヤの改正はその時期ぐらいに行われた」というWikiPediaにも記載されていないような小さなデータ。 
このような、細かな事実を客観的な出典を用いてデータを採取し、Webサイトで公開する…。 
そんな行動の積み重ねが、現在の「なにわの地下鉄」を作りあげたのだと感じた。 


そんな彼に、今回あらためてインタビューを行った。 





旧帯と空気警笛を備えた車両が好き。

―サイトをはじめたきっかけはなんだったのでしょう。 

 近鉄の南大阪線沿線に引越したと同時にパソコンも導入したんです。それで、色々なWebサイトを見ていてお気に入りのWebサイトだったのが、当時近鉄南大阪線の情報を数多く集められていた、てんきょくどっとこむさんでした。

しかしそのサイトさんはあくまで近鉄系サイト。「地下鉄のこういうWebサイトがないなあ」と感じたのがきっかけです。

それで、沿線である近鉄南大阪線と、好きだった大阪市営地下鉄のサイトを作ろうと思いました。 構想中はその2社だったんですが、実際2004年にWebサイトをオープンした時には方針を転換して、大阪市営地下鉄専門のサイトとしてオープンさせました。 

 

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開設当時の「なにわの地下鉄」を特別に見せて頂いた。ブロードバンド黎明期の鉄道Webサイトとして産声を上げた当時の姿。
現在ではこちらでその歴史を見ることができる。 ©第三軌条

 

―大阪市営地下鉄を好きになったきっかけはなんだったのでしょう。 

 引越す前は谷町線沿線に住んでいて、また祖父母の実家が中央線沿線にあったんです。幼い頃によく祖父母に車庫に連れて行って貰っていて、また祖父母の実家では ずっと中央線の電車を見ていたほど好きだったんです。

今のトップページに掲載している画像(2013年1月現在)も、中央線を走る20系と八尾の車庫の画像ですが、実はそれが私の大阪市営地下鉄好きになるルーツである画像です。それがきっかけですね。

 



―好きな車両について教えて下さい。 


 先ほどの中央線の20系で、その中でも特に好きなのが2605F(20系第5編成)です。元々、大阪市営地下鉄で採用されていた空気警笛(現在は電気警笛)と、側面のラインカラーが古いデザインのものが大好きでした。

私が鉄道趣味活動を始めたときに、その両者がまだ残っていたのが2605Fだけだったからです(笑)

 

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20系の側面ラインカラー比較。左側が旧デザインの2605F。©第三軌条

 

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2905F以下6連。最後尾の車両が旧帯(デザイン)であることがわかる。 ©第三軌条





綿密で正確なデータベースを作るために欠かさない秘訣


―「なにわの地下鉄」は正確な情報を基に作成されていて、データベースが蓄積されていますが、資料はどのようにして調べているのでしょう? 


 基本的には新古問わず、大阪市交通局系の書籍を購入してじっくりと調べ上げたり、今日みたいに図書館で本を調べたり…ですね。書籍はたくさんありますよ。 最近だと「大阪市交通局の建設史」などなど…。わざわざ古本屋で探して買ってきています(笑) 今はそうでもありませんが、図書館は一度行くと長かったんです(笑)  朝に(朝ラッシュの)撮影して、それが終わって暇になると図書館に昼から夕方まで……っていうような生活をやってたりもしました(笑) 

 

 



―今関心のある鉄道動向は何ですか? 

 んー…。何にしようかな?(笑) 実はJR西日本の221系の動向が一番気になっています(笑) 大阪市営だと66系のリニューアル車両でしょうか。あれいつ出てくるんですかね? 



―機材は何を使用されているのですか? 


 現在はカメラがないんです(笑) 前に使用していたのはCanonのPowershot S2ISだったんですが、壊れてしまって…。その前はExilmのEX-Z50を使っていました。 



―今後はどういったように「なにわの地下鉄」を作っていかれますか? 


 実は今のところ、これからの展開を考えてなかったりします(笑) 私生活が多忙で、Webサイトを更新するどころか、大阪市営地下鉄に乗る時間もないんです。 2009年に登場した最新形式である30000系にも乗ったことがありません(笑) 多忙さが落ち着けば、もう一度綺麗にサイトを作りたいという想いはあります。

それと、現在のレンタルサーバー(ぶっとびねっと)は外部アクセスがトップページからしか 受け付けない設定なので、独自ドメインを取得して様々なページから容易にアクセスできるようにしたいですね。あとは207GMP(現在のOsaka-subway.com)と色々やってみたいですかね(笑) 

 

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インタビューの後、乗ったことが無いという30000系へ乗車しに行った。
何本か待ってようやく30000系第6編成が入線してきた。第三軌条氏の感想は「静かだ」と静かに感動していた。





インタビュー後の後日談で、「今のなにわの地下鉄には満足していないんです。ゴールはありませんが、もっと極めたい、とか思っています(笑)」と語った第三軌条さん。 

2008年頃の全盛期のような、様々な情報を記載した大阪地下鉄の中心サイトになるように期待がかかるところだ。 

 

 

無題

 

なにわの地下鉄 
http://naniwa-subway.net/



文章中の写真の著作権は著作者に帰属します。無断転載は固くお断りします。 



Interview: Series207 /α77+SAM35F18 

 

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