【インド】チェンナイの地下鉄駅施設補修に大阪メトロサービスが連携…2027年開業予定

【インド】チェンナイの地下鉄駅施設補修に大阪メトロサービスが連携…2027年開業予定

ホーチミン市・カイロ市に続いて3例目となるようですね。

日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元龍一、以下 日本工営)は、インド
国チェンナイ都市圏においてメトロ整備など交通運輸関連プロジェクト 3 件を受注しました(中略)

チェンナイ都市圏では、チェンナイメトロ建設事業(フェーズ1)開始後も人口増は続いていることに
加え、都市化の流れが郊外地域へと拡大していることから、フェーズ1事業路線の外環部をカバーする形
で、総延長約 107.5km の 3 号線、4 号線、5 号線の新規 3 路線が計画されました。
本事業では、そのうち需要が高く整備の緊急性が高い 3 号線(マドハヴァラムミルクコロニー駅~シ
ョリンガナルール駅間)と 5 号線(マドハヴァラムミルクコロニー駅~チェンナイ・モフシル・バス・テ
ルミヌス駅間)の一部、57 駅・約 52.0km に対応します。開業予定は 2027 年 6 月です(中略)

▼事業概要
案件名称 チェンナイメトロ建設事業(フェーズ2)
発注者 チェンナイメトロ公社
(Chennai Metro Rail Limited)
サービス概要 (1) 詳細設計レビュー (2) システム関係基本設計
(3) 入札支援 (4) 施工監理
業務体制 3 社 JV:日本工営株式会社(幹事)
Aarvee Associates Architects Engineers &
Consultants Pvt. Ltd、
Balaji Railroad Systems Pvt. Limited,
Sub-Consultants:
Nippon Koei India Pvt. Ltd.
株式会社大阪メトロサービス
サービス期間 2020 年 1 月 ~ 2029 年 12 月予定

 

建設コンサルタント大手の日本工営は、インド企業2社との共同企業体を通じて同国のチェンナイで地下鉄整備のコンサルティング業務を受注した。チェンナイは経済発展による人口急増の一方で、交通インフラが不足している。日本工営の受注額は約50億円。駅施設の補修では大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)系とも連携する見通しだ。

出典:日本経済新聞「日本工営、インドの地下鉄整備コンサル受注

 

 

海外の地下鉄支援に積極的なのは昔から

大阪市交通局時代から、海外の地下鉄支援には積極的です。

マルコに恋して」をお買い求めいただいた読者さんなら「はっ」と来たかもしれませんが、大阪市交通局は、かつて満州国の奉天市にて、地下鉄の測量や路線設計、車両の構想図までもを担当したことがあるのです。

 

また、首都である新京特別市においても技術団が派遣され、ルート選定などが行われました。

満州国においては新京の地下鉄道案を急速に決定する事になり、大阪市への依頼があったので
市電気局運輸部長橋本敬之氏は、同局の高速鉄道(注:地下鉄のこと)建設部の光井設計係長(筆者注:光井三郎 氏)、岩田電気係長(筆者注:岩田健夫 氏)以下9人の部員を同行して、8月7日大阪を出発渡満
同25日まで新京に滞在、9月1日帰阪したが、公務会議のため9月12日上京の途、往訪の記者に次の如く語った。

http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/15-10/15-10-2850.pdf –  新京地下鉄道の建設に就て、『土木建築工事画報』第15巻第10号,1939年10月,141p

 

今回の主体は日本工営社で、大阪メトロサービス社は施工管理業者として4社とJVを組むとのことです。

 

 

関連リンク

 

【コラム】満州国の地下鉄建設になんと大阪市交通局が関与していたことが判明




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