ニュートラム南港口駅のリニューアル工事が、ひっそりとスタートしています。
公式サイトでの告知などはなく、現地のアナウンスのみとなっています。
(情報提供:せすな様、写真撮影:新御堂筋様)
現地に掲示されたポスターによると、工期は昨年12月下旬から2022年3月下旬まで。
ホーム・連絡通路・トイレのフルリニューアルを行うことが書かれています。
比較
ここからは、工事イメージ図と現況とを比較していきます。
ホーム
まずはホーム部。既に天井の板が取り外され、工事の準備が始まっています。
また後ほど紹介しますが、フェリーターミナル側には工事用の資材が置かれています。
駅外装
続いて駅外装。エレベータのみは後付で設置されたので比較的新しいですが、それ以外は開業から40年が経過し、それなりに劣化が始まっているようですね。
この計画ではエレベータ部分が赤色ラインになる程度で、現在とあまり変わらないようです。
駅改札部。こちらも塗り直しが行われる程度でしょうか。
青・黄?と今ひとつ色のコンセプトが一定しないのは、ニュートラム200系の虹色カラーと同系色にするためなのだそう。
連絡通路部
最もガラッと印象が変わるのは、この改札への連絡通路部でしょうか。
どこかレトロフューチャーな円形の通路は、それを活かした(?)1970年万博にありそうな白+赤のデザインへと塗り直されて蛍光灯も2筋に。
工事概況
それ以外で目についた場所を紹介していきます。
先程も書いたように、ホームのフェリーターミナル側では工事用資材の設置が始まっています。
ホーム上部には、七色のカラーテストのようなものが設置。
「建築部建築課 実験中」となっています。
既に床部分も工事が始まっているようですが、これはいったい…?
完成は来年の3月。2019年に公表された資料によると「住之江公園~中ふ頭までの8駅のデザインを共通してリニューアルすること」が条件にあることから、今回のデザインのまま他の7駅もリニューアル工事がなされていくものと思われます。
ニュートラムの上記8駅については、統一したデザインにより設計・建設されており、これら8駅の大規模改修を実施するにあたっても、このデザイン統一の方針を受け継ぐと共にさらに進化させ、各駅の個性を表現できるデザインとすることが求められている。そのため、この方針と目的に基づき、本建築設計業務(基本設計及び実施設計)を行う必要がある。
そこで、建築設計業務においては、8駅の統一した共通デザインコンセプトを策定し、これをもとに南港口駅のデザインと実施設計を行うこととする。
関連リンク
参考文献
大阪市高速電気軌道「ニュートラム(中ふ頭駅から住之江公園駅まで)大規模改修に伴う共通デザイン提案及び南港口駅建築設計業務委託募集要項(公募型プロポーザル)」
https://www.osakametro.co.jp/contract/library/20190415_nakafuto_kaisyu/01_%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85_1.pdf