大阪メトロは、現在地下鉄今里~JR長居駅前・あべの橋間で運行している「いまざとライナー」を、2023年10月2日から減便するダイヤ改正を行うと発表しました。
現行の20分間隔(毎時3本ペース)から30分間隔(毎時2本ペース)へ減便し、1日あたりの本数は94本から70本になります。
尚、改正対象となるのは平日ダイヤのみで、元々30分間隔である土曜・休日ダイヤについては変更がありません。
過去最高ながらも…
いまざとライナーは、今里筋線の今里以南延伸についての是非を決めるべく、社会実験として行われています。
最新データである2022年12月時において、一日あたり利用者数は3,700人と、コロナ前の2019年と比較しても過去最高の数字を出しています。
ただし、いまざとライナー1車両あたりの輸送力が74人なのに対し、最も人が乗る時間である朝ラッシュ時でも半分以下の31人(長居発神路公園行き)と大きく下回っており、輸送力が過剰となっていることは否めません。
1日あたりが94本ですから、94本x74人で100%の乗車時を考えると6,956人となります。
現実的に全時間帯で100%人が乗ることはないのでこの数字にはなりませんが、それでも最も人が乗るであろう朝ラッシュ時でも74人に到達していないことを考えると過剰感は否めません。
以上のデータから、2023年2月に行われた実験の中間報告時に、利用実態に応じた運行計画の見直しを行うと発表していました。
どうなるいまざとライナー
いまざとライナーは、来年で運行開始から5年を迎えます。
この際にこれまでの効果を検証して今後の動向を決めるとしていますが、ここまで数字が悪いと廃止(もしくは通常のバスへ転換)となる可能性も出てきそうですね…。
関連リンク
参考文献
Osaka Metro「2023年10月2日(月曜日)から「いまざとライナー(BRT)」の平日の運行ダイヤを改正します」