大阪市営地下鉄の「保存車両特別公開 in 森之宮検車場」に行ってきた!(3)

大阪市営地下鉄の「保存車両特別公開 in 森之宮検車場」に行ってきた!(3)

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2014年8月24日、午前と午後に分けて大阪市営交通110周年記念イベント「保存車両特別公開in森之宮検車場」が実施されました。

大阪市営地下鉄の車庫公開は基本的に御堂筋線・四つ橋線を担当する緑木検車場で行うので、抽選ではありますが、谷町線・中央線・千日前線を担当する森之宮検車場の公開は2008年に公開された「なつかし車両まつりin森之宮」以来の公開です。

運よく当選したので、なにわの地下鉄の第三軌条氏と行って参りました。そのレポートの最後の続編です。

今回の車庫公開で一番の驚きは、保存車両の原型化作業が行われた点です。

大阪市営地下鉄の名車である30系、50系、60系がそれぞれ復元工事が行われました。

ちなみに、これらは本局の指令でなく、あくまで現場の鉄道好きな方々が、率先して行ったとのことでした。

三部作となった今回の車庫公開のレポートですが、最後にこれら保存車両の変化したポイントを見てみましょう。

 

 

30系

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写真上側は2014年、下側は2008年公開時のものです。

元中央線用の3042号車でしたが、原型に戻す際に3008にプレートが変更されています。

また前面扉・アンテナ・腰部の警戒色であるラインカラー(緑色)がなくなり、登場当初のオールステンレス状態に復元されました。その他、車体洗浄も行われた模様です。

 

60系

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写真上側は2014年、下側は2008年公開時のものです。

60系に関してはほぼそのままで、方向幕が登場当初に使われていた英字なしのものに取り替えられたのみにとどまっています。
60系登場当初は茶色ではなく紅色でしたが、そこまではなされていない模様です。

 

50系

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写真上側は2014年、下側は2008年公開時のものです。

今回の復元工事で一番変化したのがこの50系でしょう。塗装が登場当初のアイボリー+オレンジになり、右窓が大きく拡大されています。

更に運転台上の通気抗の復元や右窓上への車番の移設、方向幕の取替えなど、かなり本格的に復元されました。

 

 

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前レポートでも書きましたが、これら復元には賛否両論があったとのこと。営業終了時のまま保存するか、はたまた原型当初のまま保存するか…

それにしても、ここまで本格的にされた森ノ宮検車場の皆様には頭が下がります。

 

今回はこんなにも楽しく自由にさせて頂いた車庫公開を実施した大阪市交通局と、それらに携わった森之宮検車場の皆様、本当にありがとうございました。

アンケートにも書きましたが、最高の思い出になりました:))

 

 

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