たまたま同じ駅・同じ構図で列車が写っていたので、定点観測っぽく歴代堺筋線の車両を見比べてみました。
60系
まずは1969年。堺筋線開業時の天神橋筋六丁目での写真です。
初代車両は60系で、「頬紅」と呼ばれた紅色カラーリングや、当時は類を見ない洗練された前面デザイン。
それらが高く評価され、大阪市交通局初のローレル賞を受賞した車両でした。
後に号線カラーである茶色へと塗り替えられ、1990年に入ってからは冷房化改造も行なわれました。
が、2003年に最後まで残っていた6002Fが廃車。34年の歴史に終止符を打ちました。
同じ世代である新30系や阪急3300系が後世まで残っているのを見ると、比較的早い終焉になりました。
66系
2009年。同じく天神橋筋六丁目での写真です。
この日は堺筋線直通40周年を記念して、嵐山~天下茶屋間で臨時急行が運行されました。勿論種別灯もバッチリ。
嵐山線内は8両編成の入線が出来ないため、堺筋線の車庫である東吹田検車場において中間2両(66101・66701)が減車されました。
1990年に一部の60系車両の代替として、新しい66系へのモデルチェンジが始まりました。非冷房だった60系と違い、66系は当初から冷房装置を搭載。
登場当初は6両編成で、堺筋線8両化の1993年に66601・66701が追加竣工。その為、この写真の時は原型に近い形でもありました。
66系リニューアル車
そして2016年、天神橋筋六丁目にて。製造から20年が経過した為、リフレッシュ工事を受けることとなった66系ですが、前面の顔がかなり変わり、イメージが刷新されています。
この写真と先ほどの上の2009年の写真は、驚くべきことにどちらも同じ車両である「66601」です。
ちなみに堺筋線の車両で「6」が使われるのは、正式名称が「大阪市高速電気軌道第6号線」であるところに由来します。
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Photo,Writer :Series207 2016/07/07