
Osaka Metroは、中央線へ新車「30000A系」を導入すると発表しました!
30000系の投入は、2008年の谷町線・2011年の御堂筋線に続いて3路線目となります。
…普段だとこれだけでも一大ニュースなんですが、先に書いた400系のおかげで完全に埋もれてしまいましたね…。
デザインはドット柄に

これまで30本導入するとしていた中央線向け新車のうち、残りの7本を担当する車両です。結果的には10本が導入されることになりました。
デザインは既存30000系と同じですが、これまでの号線カラー配置をやや改めたドット柄を意識したデザインとしています。
この理由については以下のように説明されています。
大阪のにぎわいと人々の輝く姿をドットでシンボル化し、今まで以上に人・街・乗り物が有機的につながりあう、これからの新しい未来を、スパークルドットとして表現しました。それぞれのドットの意味として、ホワイトは街ゆく人々、アースグレイは街並み、グリーンは Osaka Metro の車両を表しています。また、未来社会をゴールドで表現し、そこに存在するすべての要素が多様性をもってランダムに「集まる」「つながる」ことを表しています。
出典:https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php
車内のデザインは?

車内は、御堂筋線30000系をベースにした設備となっています。
一例としては座席端の仕切りがガラスであることや、座席が片持ちタイプなこと、LCDディスプレイや開扉表示装置などからもそれが感じられます。
一方で大幅に異なるのがデザイン部分。
車体と同じくドット柄を中心にしたデザインな他、座席は背面部分をゴールドイエロー、座席をターコイズブルーとなりました。
【変わったポイント】
・荷物棚の高さを10cm下げる
・一部乗降口横のスペースを拡大
・車内インテリアデザイン
・車体の号線カラーデザイン(ラダーデザインから変更)
【既存車両に引き続くもの】
・空気清浄機を全車へ設置
・車内Wi-fiを全車両に設置
・防犯カメラを全車両に設置
・千鳥配置の2画面デュアルディスプレイ
・車内はLED照明…など
将来的には谷町線へ転属
以前から指摘していたように、現在20列車で回している中央線へ33本もの新型車両を導入するのは明らかに多すぎです。
万博輸送時のピークではこれぐらい必要かもしれませんが、問題はその後。この30000A系は将来的に谷町線への転属を見据えて多めに導入するようです。
これまでの大阪市営地下鉄の付番法則では、二桁目の数字は在籍路線を示していました。「2」は2号線(谷町線)のことを指しています。
イメージリリースの画像においても、車番が「32651」となっていることからそれが伺えます。
現在中央線に所属している電車が合計20本、夢洲延伸の分を含めても400系23本で事足りるとすると、今回導入される30000A系は10本がまるまる転属できそうです。
谷町線では22系のリニューアル更新工事が進められていますが、どちらかというと御堂筋線の10A系車両更新へ注力していてあまり進んでいませんでした。
折しも、リニューアル済である24系:5本についても他路線(但し現時点で路線は不明)へ転属させることが発表されていることから、30000A系と24系を谷町線へ転属させ、22系車両15本を置き換える可能性も出てきそうです。
22系の現状況
・リニューアル更新済【7本】:22601~22605、22607・22608
・未更新【10本】:22609~22619
・未更新(元24系)【9本】:22655~22663
・四つ橋線へ転属【1本】:22606
22系でリニューアル更新を受けていないのは合計19本。それでもあと4本届かないのですね…。
新車導入の中央線もそうですが、あわせて谷町線の車両動向にも今後注目です。
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