先日お伝えした、2025年に開催される大阪万博に向けて近鉄奈良駅などからOsaka Metroの中央線(夢洲駅)に直通して乗り入れる車両を近鉄が海外メーカーと開発する…という話題ですが、その方式が第三軌条+架線のハイブリッド式ではなく、どちらへも簡単に行ける蓄電池式として検討している模様です。
近畿日本鉄道は13日、奈良駅などから大阪メトロに乗り入れて、2025年大阪・関西万博の会場となる夢洲(ゆめしま、大阪市)まで走らせる計画の直通列車に、外部から電気を取る必要がない「蓄電池車両」の導入を検討していることを明らかにした。
近鉄と大阪メトロでは車両への電気の取り入れ方が違う。このため近鉄は、両方に対応できる車両を開発中だ。だが、技術的な課題も残っていることから、JRなどの非電化区間で実用例がある、蓄電池車両の導入も検討することにした。
出典:朝日新聞「近鉄、蓄電池車両の導入も検討 万博会場行き直通列車で」
https://www.asahi.com/articles/ASM6F4CVJM6FPLFA003.html
撮影:乗り鉄太郎様
当サイトをご覧の鉄道ファンの皆さんならご存知の通り、中央線(けいはんな線)は第三軌条式(750V)、奈良線は架線式(1500V)で集電方法が異なりますが、それと併せて、奈良線とけいはんな線/中央線は建築限界も異なります。
けいはんな線車両の検査は五位堂研修車庫にて行われますが、その際にも奈良線・大阪線の建築限界に抵触しないよう、第三軌条用のシューと乗降部のステップを外した状態で回送しています。
たまにしか行わない回送時であればこういった対応で大丈夫ですが、通常の営業列車として頻繁に出入りするとなると、ステップはともかく、シューに関しては難しいものがありそうです。