大阪市は、鶴浜地区における長堀鶴見緑地線の車庫(仮)として計画していた「鶴浜地区地区計画B地区(6.7ヘクタール)」について、利用方法を商業施設へと変更する案を発表しました。
今回発表された変更案は次の通り。
B地区(注:今回の車庫用地エリアのこと)においては、周辺市街地の商業機能等との調和を図るとともに、にぎわいの創出や地域の活性化に寄与する商業・業務機能や交流機能等の導入を図る。
また、これまで示されていた案は次の通り。
B地区においては、交通結節点機能の確保を図るとともに、にぎわいを創出する機能等の導入を図る。
出典: 鶴浜地区地区計画
「交通結節点機能」という語句が外れ、「周辺市街地の商業機能等との調和を図る」という文言が新たに加えられています。
つまりこれは、「車庫用地から商業地へと転用する」ことを意味している可能性があります。
延伸はどうなる?
出典:「大阪市交通事業の設置等に関する条例」に位置づけられた未着手の地下鉄計画路線の整備のあり方について
長堀鶴見緑地線は現在大正までとなっていますが、鶴町(四丁目)までの5.5kmを延伸する計画があります。
延伸に伴い必要な車両数が4編成増えることから、鶴町に近い鶴浜の地に車庫用地を長年仮抑えしていました。
ただ、この平成元年に示された「運輸政策審議会答申第10号」構想が採算性の問題から一向に実現しないことや、IKEA鶴浜・東京インテリア家具の進出などこの地区での商業施設の隆盛から、今回の計画変更に至ったものと思われます。
しかしながら仮にこの用地が確保できなくとも、別プランでは鶴見検車場を増設する可能性も視野に入れているので、ただちに車庫用地撤回=延伸凍結を意味するものではないと思われます。
鶴町延伸構想については以下の記事にまとめていますので御覧下さい。