撮影:新御堂筋様
長らく大阪市営地下鉄・大阪メトロの車両修繕機能を担ってきた、森之宮検車場の解体工事がいよいよスタートしました。解体工事期間は2021年4月中旬までを予定しています。
以前お伝えしたように森之宮検車場跡地は2026年頃から敷地の再開発が計画されており、その前段階としてこの工事がスタートしたと見られます。
撮影:Osaka-Subway.com
現在検車場機能は既に緑木へ統合済み、車庫機能についても2024年頃に夢洲へ移される予定となっています。
撮影:新御堂筋様
発注者名:大阪市高速電気軌道株式会社
工事名称:もと森之宮検車場車両工場解体撤去工事
と書かれています。
工事の様子
車庫の裏手から。検車場周りに防音シートがかぶせられています。 撮影:新御堂筋様
敷地面積は、なにわの地下鉄によると115,000平方メートル。 撮影:新御堂筋様
正門から。かつてはここを様々な陸送車両が通っていきました…。 撮影:新御堂筋様
25系のリニューアル時。これも森之宮検車場への搬入でした。
こちら側から見ても、同じ光景が続いていますね。 撮影:新御堂筋様
撮影:新御堂筋様
また、横には「大阪産業技術研究所」という建物もありますが、こちらも足場が組まれ始めています。
森之宮検車場と一緒に解体作業を行うのでしょうか、それともリニューアルを行っているだけ…?
工事の様子(2020年8月)
撮影:Osaka-Subway.com
実は「解体しているかも」という情報をキャッチしたのは8月でした。
が、この時はまだ確証がなかったので写真だけ撮影していました。
一部が防音シートに覆われています。 撮影:Osaka-Subway.com
建物内部を見てみると、トラックなどが入っているのがわかりました。 撮影:Osaka-Subway.com
森之宮検車場について
撮影:Osaka-Subway.com
森之宮検車場は1960年12月に大阪市電の工場として開設。元は日本陸軍造兵廠跡でした。
谷町線・中央線・千日前線のいわゆる「森之宮グループ」の線区における列車全般検査等、および鶴見(長堀鶴見緑地線)・東吹田(堺筋線)の一部機器検査も担当してきました。
撮影:Osaka-Subway.com
検車場は、森之宮駅から直結。入庫列車は1・2番線を通じて、出庫列車は3番線を通じて営業線に入っていました。
車庫解体後はこれらが不要になりますが、留置線としての機能に留まるのでしょうか…?
撮影:Osaka-Subway.com
50系から30000系まで、様々な名車を送り出してきましたが、その50年あまりの歴史に幕を閉じました。
撮影:Osaka-Subway.com
2016年には最後の検査編成となった20系38編成にさようならヘッドマークが取り付けられ、試運転が行われました。