中津行きの救世主(?)として張り合いに出される新大阪行き。
現在のダイヤでは朝ラッシュから深夜まで幅広く運行され、天王寺行きと共に御堂筋線区間運転(小運転)の代表的行先となっています。
ですが皆さん……
実は新大阪行きって、20年前まで16時で運転を打ち切られていたのをご存知でしょうか?
つまり、16時を過ぎると「千里中央行き」か「中津行き」になっていたんです。
私も慣れすぎて忘れていたんですが、百聞は一見にしかず。当時の時刻表が出てきたので御覧下さい。
調べてみると…
実際に過去の時刻表を調べてみましょう。
今回用意したのは、平成7年(1995年)12月改正の梅田駅時刻表。
これを見てみると……、
新大阪行きを示す黒文字が梅田駅基準で16時15分までしかありません。マジで……
この時間を過ぎると、北行きの区間運転列車は全て中津行きになっています。
夕ラッシュの中津行きは本数にして48本。
2020年現在のダイヤでは15本にまで減らされていることから、いかに悪魔的な使いづらいダイヤであったかがわかりますね。
ちなみに、このダイヤは2006年までの10年にわたって継続されていました。
新大阪行きは「サブ」
日中の新大阪行きは、もともと1990年に鶴見緑地で開催された花博の開催に伴って、大阪府外からのアクセス性をよくする為に設定されたのが始まりです。
すなわちこの当時までの大阪市交通局の考え方としては、どちらかというと新大阪行きはサブ扱い、中津行きがメイン扱いだったんです。
これが比較的好評であったことから花博後も継続して運行されましたが、1997年時点でも新大阪行きの方がまだ少なく設定されているあたり、まだ区間運転のメインは中津行きだったようです。
圧倒的に新大阪行きが増えた現在
今も中津行きが来てほしくない行先の代表になってますが、20年前と比較すると随分少なくなり、使いやすいダイヤとなっていることがおわかりになったかと思います。
これは民営化で「ダイヤは商品」という考え方になってきていることの現れでもあります。
今も「中津行きかよおおおおお」と絶叫されている方、「まぁ20年前は48本もあったしな…新大阪行き増えてマシになったかな…」とたまに思い出して頂ければ幸いです(笑)
中津行き関係ツイート
中津行きネタは何故かバズります笑
いいか。男が泣いていいのは人生で3度だけだ。
1度目は、生まれた時。2度目は、お袋が死んだ時。
そして3度目は、中津行が来た時だ。 pic.twitter.com/xrOpQ6bclf
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) March 28, 2019
https://twitter.com/OsakaSubwaycom/status/902554399540633600
大阪メトロ民100人に聞いた!
「いらない行先」ランキング!3位 「新金岡」
「なかもずまで一駅やのに!」2位 「文の里」
「最近少なくなったよね」1位「中津」
「中津行きかぁ〜〜ウワァァァァ(膝から崩れ落ちる」
「新幹線間に合えへん…」
「ところで中津行きは滅ぼさなければならない」— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) August 16, 2019
さつき「お願い、メイを探して。今頃、きっとどこかで泣いてるわ」
幕(ぐるぐる……でん!)
さつき「中津行きかぁ〜〜〜」(驚愕)(失望)(激昂)(唖然)(失神)(脱糞)
#ネコバスにあったら嫌な表示幕 pic.twitter.com/DldUvKvaso
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) August 14, 2020
森ノ宮行き「文の里行きがやられたようだな…」
天王寺行き「ククク……ヤツは中途半端な折り返し駅行きの中でも最弱……」
中津行き「これしきでやられるとは小運転の面汚しよ…」
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) February 24, 2017
関連リンク
参考文献
大阪市交通局「御堂筋線 時刻表」(平成7年12月9日改正)
電気車研究会「鉄道ピクトリアル 大阪市高速電気軌道(Osaka metro) 2019年8月号」