撮影;新御堂筋様
2022年9月11日に、中央線森ノ宮~長田間でTASC地上子の設置が始まっていることが確認されました。
千日前線や御堂筋線の前例から、まもなく中央線へも列車自動停止装置(TASC)の設置がスタートするものとみられます。
2024年には中央線へのホームドア導入が予定されていることから、その前準備でもあるようです。
TASCとは?
定点停止支援装置(Train Automatic Stop-position Controller)のこと。列車を停止させることをコンピューター制御による自動制御で行う。通常はある程度の誤差で止めれば良いが、ホームドアを設置している場合はかなりの誤差の縮小が求められるので、運転士の負担にならないように導入される。
Osaka Metroでは今里筋線が開業当初から設置され、千日前線、御堂筋線が後追いで採用しています。
設置されている各駅を見る
緑橋駅1番線に設置されたTASC地上子。 撮影;新御堂筋様
撮影;新御堂筋様
「下り T3」と書かれています。TASCの地上子には、それぞれ異なる役割があります。
T1地上子…電車を停止させるモードに移行させる信号を放つ
T2・T3地上子…T1地上子を通過して減速し始めた電車の残走距離を補正するために設置
T0地上子…停止後に使用。ホームドア開閉や車両の扉開閉用
T4地上子…出発後にもし開扉ボタンを押してもそれを防止する為に使われる為に設置参考:運転協会誌「千日前線における『ATO運転』」赤松 彰、2017年11月
つまり、このT3地上子は残距離補正の為の信号を発信する役割があります。
高井田駅にも設置されている他… 撮影;新御堂筋様
深江橋2番線に設置されていました(1番線は未設置) 撮影;新御堂筋様
森ノ宮駅2番線にも設置されています。 撮影;新御堂筋様
TASC開始は24年9月?
先に設置された御堂筋線では、
2019年1月にTASC地上子の設置
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2021年1月にTASC運用開始
と2年の歳月をかけていることから、この前例を鑑みると中央線でのTASC運用開始は2024年9月頃ではないかと予測出来ます。
撮影:Osaka-Subway.com
以前書いたスケジュールでは、この時期に30000A系は10本の増備が全て完了、400系も12本以上が出揃う予定となっており、現在運行中の旧型車両(20系15本・24系5本)を全て置換えていることからもこの説を裏付ける形となっています。
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