【中央線】谷町四丁目~森ノ宮間でTASC地上子の設置開始

【中央線】谷町四丁目~森ノ宮間でTASC地上子の設置開始

撮影;新御堂筋様

2022年12月下旬頃から、中央線谷町四丁目~森ノ宮間において、TASC地上子の設置がスタートしているようです。

以前9月頃に森ノ宮~長田間での設置が確認されており、設置区間が1駅西伸したことになります。

中央線では2024年度にホームドア導入が予定されており、それに向けての前準備であると思われます。

TASCとは?

定点停止支援装置(Train Automatic Stop-position Controller)のこと。列車を停止させることをコンピューター制御による自動制御で行う。通常はある程度の誤差で止めれば良いが、ホームドアを設置している場合はかなりの誤差の縮小が求められるので、運転士の負担にならないように導入される。

Osaka Metroでは今里筋線が開業当初から設置され、千日前線、御堂筋線が後追いで採用しています。

 

設置の様子

設置されたTASC地上子。これまでのものと変化はありません。   撮影;新御堂筋様

撮影;新御堂筋様

TASCは、連結器下に設置された車上子にて読み取ります。

ホームドア導入前に廃車予定の20系にはありませんが、30000A系などでは設置されている車両もあるようです。

撮影;新御堂筋様

TASCの地上子には、それぞれ異なる役割があり、

T1地上子…電車を停止させるモードに移行させる信号を放つ
T2・T3地上子…T1地上子を通過して減速し始めた電車の残走距離を補正するために設置
T0地上子…停止後に使用。ホームドア開閉や車両の扉開閉用
T4地上子…出発後にもし開扉ボタンを押してもそれを防止する為に使われる為に設置

参考:運転協会誌「千日前線における『ATO運転』」赤松 彰、2017年11月

これらを駆使することで列車を停止させる事ができます。

駅だけでなく駅間の隧道内でも設置されています。   撮影;新御堂筋様

 

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