大阪メトロ、2024年度以降の設備投資計画を発表

大阪メトロ、2024年度以降の設備投資計画を発表

決算発表の記事にてちらっとご紹介した、2024年度以降における大阪メトロの具体的な設備投資計画について詳しくお伝えします。

 

交通事業

大阪メトロの基幹となる交通事業については以下の通り。

地下鉄

・駅リニューアル(大阪港・堺筋本町等)
・400系車両の増備(現在継続中。残り9本)
・夢洲駅開業

・中央線の泊車線増設
・ホームドアの設置
・エレベーター増設
・トンネル施設等の長寿命化
・森之宮新駅(森之宮検車場跡地)の暫定利用「大阪の未来の交通」開業

大阪万博へ向けて、駅のグランドリニューアル工事が急ピッチで進められています。

御堂筋線では複数駅が完成していますが、今年度は中央線へも取り掛かり始め、大阪港駅が最初に竣工する見込みの他、堺筋本町駅についても竣工予定となっています。

奇抜なデザインで登場した400系も5月時点で既に14編成までが増備されており、引き続き残り9本が投入される見込みです。

出典:大阪港トランスポートシステム「北港テクノポート線(仮称)夢洲駅 基本デザイン」2022年4月

万博開業にあわせて設置予定の夢洲駅は、既報通り2025年1月に先行開業予定です。

現在急ピッチで施工工事が進められています。今頃は電気配線工事あたりかな…?

ホームドア(可動式ホーム柵)の導入は2025年度中に谷町線・四つ橋線・中央線への設置が完了予定…なのですが、2024年度は23駅で設置予定幾分のんびりペース…

中央線・四つ橋線は2024年度予定、最後となる谷町線は2025年度予定となっていることから、今年度は中央線・四つ橋線が優先となりそうですね。

【参考】現在の設置駅

谷町線(1駅/26駅)…東梅田
四つ橋線(4駅/9駅)…西梅田・肥後橋・本町・大国町
中央線(5駅/14駅)…九条・阿波座・本町・谷町四丁目・森ノ宮

意外なところでは、森之宮検車場跡地に設置される「森之宮新駅」が出来るまでの暫定活用として、大阪の未来の交通を体験できる施設が開業予定となっています。

万博開催における機運醸成事業の一環だそうですが、果たして何が出来るんでしょうか…?

 

バス

・EVバスの増備(大型54台、小型26台)
・オンデマンドバスの拡大(大阪市内全域)
・自動運転バスの開発

バスは今期もEVバス導入を継続。大型54台・小型26台と相当数導入されます。

現在導入されているのは大型ですが、今年度中には小型EVバスがお目見えするようです。

 

マーケティング事業

・カフェ業態「Metro Café Karato」を中津・心斎橋に開店予定
・大阪市立中央図書館内のレストラン施設に出店予定
・ホワイティうめだ「FARURU」のリニューアル

マーケット事業では、初のカフェ業態となる「Metro Café Karato」を中津・心斎橋に開店します。

1号店は中津駅付近、2号店は心斎橋駅付近で、2024年上期(~9月)までに開業予定です。

個人的に嬉しいのは大阪市立中央図書館へのレストラン施設開業。あそこ飲食店が少なくて長居に苦労するんですよね…。

 

都市開発事業

・メトライズタワー大阪上本町の引渡
・分譲マンション2棟(森ノ宮・豊崎)、商業ビル2棟を竣工

地味ながら、都市開発事業も着々と進んでいます。

前期は賃貸マンション「Metrosa」が深江橋・京町堀・谷町六丁目に新規オープンした他、Osaka Metroなんばビルも稼働を開始しました。

今期はいよいよ目玉となる大阪メトロ初のタワマン「METRISE大阪上本町駅」が稼働開始する他、第2弾となる分譲マンション「METRISE森ノ宮中央」も分譲を開始しています。

 

その他

・グランドリニューアルオープン駅を中心に新規広告枠設置
・御堂筋線3列車、中央線10列車に防犯カメラを設置(計69列車)
・ 駅構内に45台の防犯カメラを設置(累計3,295台)
・万博への出展

などが計画されています。

いよいよ万博まであと1年を切った大阪。投資案件が目白押しで変化が楽しみですね!

 

関連リンク

大阪メトロ、黒字274億円の増収決算!(2023年度決算)

参考文献

Osaka Metro「Osaka Metro Group 2024年度(2025年3月期)事業計画

Osaka Metro「Osaka Metro Group 2023年度(2024年3月期)決算




書いた本



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