谷町線の通過地域上に作られているシンコービル。
このビルは大阪市交通局時代の外郭団体が運営してきた経緯があるのですが、その時代から25年にわたって入居してきたブックオフ喜連瓜破店が、2024年6月17日をもって閉店することが明らかになりました。
所有者は大阪メトロの関連会社
シンコービルは、谷町線の開業から6年が経過した昭和61年に、当時の外郭団体「大阪市交通事業振興公社」によって設立。シンコーの名前はここから来ているものと思われます。
その後、「交通サービス株式会社」を経て平成24年に合併を行い、現在は大阪メトロのグループ会社である「株式会社大阪メトロサービス」が運営しています。
大阪市営地下鉄は、「路面電車が地下に出来た」という建前の下、原則的に道路の下に作られることになっていますが、急曲線などの理由で一部民有地を通過するケースがあります。
谷町線喜連瓜破~平野間も同様に、急曲線の為に一部道路からはみ出た部分に地下鉄が通過していますが、このビルはその通過地の上に建てられています。
後継テナントはまだ未定
ブックオフ撤退後の敷地については今のところまだ次のテナントが決まっていないようで、公式サイトには入居募集概要が掲載されています。
賃料は1・2階の2フロアあわせて毎月258万3900円で、かなりのフロア面積があることから、後継の入居には少し時間がかかりそうですね。
賃料の値上げで撤退…というわけではなさそうですね。
25年という節目なこともあり、複数年度契約の満了だったのでしょうか。