大阪市交通局は2017年3月25日より、谷町線のダイヤ改正を行うことを発表しました。
大阪市交通局は、平成29年3月25日(土曜日)から、市営地下鉄谷町線のダイヤを改正します。
今回の改正では、お客さまのご利用状況に合わせて、平日の朝ラッシュ時間帯(2分30秒~3分間隔で運行している時間帯)を繰り上げることにより、混雑時間帯に列車を増発し、混雑緩和を図ります。
また、平日の昼間時間帯の全ての列車と、土曜休日の1列車を除く全ての列車を大日行または八尾南行とし、市内中心部と周辺部の移動利便性の向上を図ります。出典:http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kotsu/0000391730.html – 2017年2月22日閲覧
実質20年ぶりのダイヤ改正
今回の抜本的なダイヤ改正は、1996年12月21日以来、約20年ぶりになります。
厳密には2013年に、既存の回送列車を活かした終電延長…一部修正レベルの改正は行われています
ポイント1:日中の文の里・都島行きを廃止
今回のダイヤ改正の大きなポイントとして、平日昼間時間帯の小運転(文の里~都島)をなくし、すべてを大運転(大日~八尾南)へ切り替えることが挙げられます。
ここで気をつけないといけないのは、これまでの都市部5分間隔を維持しつつ末端部も5分間隔にするわけではなく、全線で7分半間隔になるという点です。
以前当サイトでも指摘しましたが、御堂筋線の中津行きと共に悪名高い行先であった文の里行きをラッシュ時を除いて殆ど廃止することはかなり大きなポイントです。
その反面、都市部で必ず着座出来るというメリットは失われてしまいますね。
【追記】
ちなみに、主な駅において、以前のダイヤ改正前(1995年)時とくらべてみると…
駅名 | 1995年(乗降客数) | 2015年(乗降客数) | 増減数 |
大日 | 21289 | 30569 | +9280 |
守口 | 16543 | 16279 | -264 |
太子橋今市 | 9997 | 13113 | +3116 |
千林大宮 | 16512 | 16104 | -408 |
関目高殿 | 16470 | 14682 | -1788 |
駒川中野 | 15597 | 16315 | +718 |
平野 | 21096 | 20610 | -486 |
喜連瓜破 | 20340 | 21879 | +1539 |
出戸 | 15929 | 15449 | -480 |
長原 | 10036 | 11081 | +1045 |
八尾南 | 11556 | 11327 | -229 |
累計約12,000人前後、乗降客数は増えています。
私も何度か乗車したことがありますが、「必ず着座出来る」ということは、裏を返せば供給過剰気味であるということや、谷町線の列車総本数は増えていないことからも、上のデータから鑑みても、合理的判断といえるのではないでしょうか。
ポイント2:休日ダイヤもほぼ大日/八尾南行きへ
休日ダイヤは、八尾南を19:55に出る都島行きの1本以外の全ての列車を大運転化(大日~八尾南)させることとなるようで、かなりダイナミックなものです。
また、休日の朝・夕時間帯も増便され、6分40秒間隔というなんとも絶妙な列車間隔になるようです。
ちなみに、大日~八尾南間がこれほど高頻度で運転されるのは、谷町線の全線開業以来初めてのことです。
開業当時はなんと12分間隔での運転であったことから、約半分ほどまでに列車間隔は縮まったことになりますね。
まとめ
以前この記事でも指摘したように、谷町線のダイヤは20年間放置され続けていました。
今回の改正はようやくその抜本的改正となったと共に、悪名高い文の里・都島行きが廃止されたのは評価出来ますね。
まだ厳密なダイヤはわかりませんが、運用面では八尾南行き増発に伴う長原行きなどが出来るのか、そういった趣味的見地からもまた動きがあればお伝えします。
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Photo,Writer :Series207 2017/02/22