ひげ文字は大阪市交通局がかつて駅サインなどに使用していたフォントで、現在でも大阪メトロのマークとも共存してきており、その動向が注目されていました。
しかしながら、今月に入ってそのひげ文字がついに最後の姿を消し始めたようです。
ひげ文字とは?
かつて大阪市交通局がオリジナルで開発・採用していた特徴的な駅標示用のフォントのこと。
昭和51年まで製造されたものの、前サインシステムの採用を皮切りに姿を消しました。しかし、ビル出口部分などに僅かながら残っており、高度経済成長時代を感じるデザインがもじ鉄なユーザーに受けているようです。
南森町
南森町駅5番出口は前回もご紹介しました。
こちらがこれまでの駅出口。
そして…交換後の駅出口。筐体はそのままに表示だけが新しいものへ切り替わっています。
そしてなんとこの地は大阪メトロの所有地であったようで、新たな不動産開発を行うとのこと。
不動産登記情報を見ていると、昭和43年6月20日に大阪市が売買、平成30年4月1日に大阪市高速電気軌道株式会社(大阪メトロ)へ所有権移転となっています。
この他、四天王寺前夕陽ヶ丘駅上の物件も取得、賃貸開始…との案内があります。早速不動産開発に力を入れてきましたね
土地はこんな感じ。現在は半分程度しか利用されていないようです。地番は大阪市北区天神橋2丁目28-3です。
なんば
なんば駅19番出口についても交換されていました。
こちらが交換前。
裏側についてはそのまま。こちらは「三栄御堂筋ビル」という大阪メトロとは関係のないビルでしたが、交換に至っています。
東梅田
東梅田駅7番出口も交換されていました。
こちらが交換前のひげ文字。
マルコマークなど、大阪市交通局を匂わせるものがない裏側のひげ文字についてはそのままでした。
こちらが交換前。左側のものだけが交換されています。
谷町九丁目
谷町九丁目駅のものについても交換されていました。こちらは以前は「地下鉄」だけの標示でした。
この調子で行くと、各地に僅かなががら残るひげ文字も間もなく終焉の刻を迎えそうです。
Photo,Writer : Osaka-Subway.com 2018/07/17