大阪市営地下鉄のサインフォントが制定される前に使用されていた、レトロなヒゲ文字や旧来の構造物までもが残り、1970年代の大阪市営地下鉄を色濃く残していた千日前線西長堀駅。
しかしながら、交通局民営化に伴うサイン交換によって2018年10月22日、ついにその姿を消しました。
ヒゲ文字は、1960年頃に設置されていた当時の大阪市営地下鉄標準のフォントで、正式なサインシステム制定後も長らく一部の駅で残りノスタルジー・もじ鉄趣味の対象となって来ましたが、近年は民営化によってマルコマーク・地下鉄マークの撤去の必要性により急速に数を減らしています。
5番・6番出口。三木産業ビルの敷地(自由通路内)にあるこの出口は、長年ヒゲ文字だけならず、1970年頃までの出口構造も残してきた貴重な出口でした。
こちらが交換前。
しかしながら大阪メトロ化によるマルコマークへの交換の必然性が生まれ、他の出口のサインが交換される中、西長堀駅についてもその動向が注目されていました。
6番出口裏側。こちらも同様に交換されています。
こちらが交換前。裏側であまり表立って見えないからか、はたまた距離が遠過ぎるからか、長堀鶴見緑地線が開業してもそのままの状態でした。
ビル内のサインについては未だ現役。こちらはおそらくビル側の出資によって作られたもののようなので、今後も安泰なのではないでしょうか。
大阪メトロ化による「ヒゲ文字」の消滅は今年度下半期に入って急速に進んでおり、九条・弁天町・朝潮橋・扇町・東梅田などで見られたものもこの2ヶ月で全て姿を消しています。
残るは四つ橋線の肥後橋駅ぐらいでしょうか…?