2020年7月25日13時26分頃、長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅において架線の支える碍子が損傷した影響で、約2時間半に渡って門真南~京橋での折り返し運転が行われました。
京橋行きの運行は2010年3月に発生した重大インシデント以来でしょうか。(但しこの時は京橋~大正間でした)
2020年7 月25日(土曜日)13時26分頃に発生したOsaka Metro 長堀鶴見緑地線の運行障害につきましては、架線を支持する碍子の損傷が原因であったため、碍子を交換し安全を確認いたしました。
お客さまにはご迷惑とご不安をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。— Osaka Metro 運行情報 (@osakatransport) July 25, 2020
10年ぶり?
京橋行きは、異常時運転計画という「何かあったら大丈夫な区間だけ運転するプラン」によって前もって準備がなされています。
これまでは全線運休させるパターンが多かったのですが、民営化してからは大丈夫な区間は積極的に運行させることが増えてきています。
以前も四つ橋線で玉出行きが運行されたことがありました。
運行内容
今福鶴見駅の発車標です。異常時に対応していることもあり、しっかりと「京橋行き」が表示されています。
発車時刻については6分間隔で運行されていたものの、はっきりと予測が出来ないことから無表示でした。
側面LEDも対応。元々京橋行きは97年まで実際に運用されていた行先ですが、一度更新工事を受けていることから駅番号入のものへと変化しています。
今回最も大きなトピックであった80系(今里筋線からの移籍車)の「京橋行き」。こちらは初めての運用かと思われます。
終端の門真南駅では到着後10~20秒で発車メロディが鳴って折り返すという、せわしない運転となっていました。
運転士さんもダッシュで反対側の運転席へと移動されていました。お疲れさまです……。
1番線は留置された車両が眠っていました。
門真南駅発車標。先発表示がある点が他駅と異なります。
こちらは京橋駅の発車標。「京橋止」としっかり案内されていました。 撮影:新御堂筋様
列車は2番線到着後、一旦大阪ビジネスパーク寄りの本線上に引き上げ、本線上で1番線ホームへと回送されてきていたようです。 撮影:新御堂筋様
心斎橋行きには出来なかったのか?
長堀鶴見緑地線には「心斎橋行き」もあり、ドーム前千代崎での事故なので一見折り返し運転ができそうに見えます。
しかし今回は電力を取る「架線」の問題であったことから停電にさせないと復旧が行えず、ドーム前千代崎を停電にすると心斎橋もあわせて停電にしなければならないシステムになっていることから、今回は心斎橋行きでの運行が出来なかったようです。
車両運用
・80系31編成
・70系3、6、13,18編成
駅放送・動画