大阪市バスで一番売上高が高い「34号系統」に乗ってきました

大阪市バスで一番売上高が高い「34号系統」に乗ってきました

大阪シティバスで最も売上高が高い路線といえば、どこだと思いますか?

民営化してからは非公表となっていますが、大阪市バス時代に発表されていた営業記録では34号系統が最も多く売上高を稼ぎ出している路線でした。

 

大阪市バス 売上高ベスト5
(6番目に地下鉄9号線の構想がある部分と並走する4号系統がランクインしているものの、売上高ベスト5は全て大阪駅前発の路線です)

①34号系統(大阪駅前⇔大東町⇔守口車庫前)…12億4486万円
②36号系統(大阪駅前⇔茨田大宮⇔地下鉄門真南)…6億6398万円
③88号系統(大阪駅前⇔境川・ドーム前⇔天保山)…5億2925万円
④37号系統(大阪駅前⇔上新庄駅北口⇔井高野車庫前)…5億2686万円
⑤62号系統(大阪駅前⇔大手前・大阪城⇔住吉車庫前)…4億9312万円

⑥【参考】4号系統(地下鉄住之江公園⇔出戸バスターミナル)…4億4558万円

あれから路線もそれほど変化していないので、俄然そのままの成績が維持されているものと推測されます。

それを反映してか、時刻表を見ても「5~7分間隔」なんてめちゃアバウトな表記がなされてます。かつての御堂筋線朝ラッシュを彷彿するようなダイヤですね。

そんな34号系統に乗って、守口車庫前⇔大阪駅前間を往復してきました。

 

大阪駅前はVIP待遇

スタートは大阪駅前から。大阪駅前では、他系統と違って専用のバス停が割り当てられるほどのVIP待遇です。

まだ発車前なのに後ろには続行のバスも待機する時もあり、乗客もそれをわかっているからか空きがあっても次のバスを待っていました。

34号系統は大阪駅を出発後、地下鉄中津・毛馬橋・大東町を通り、守口車庫前へ到着するルートです。

微妙にこの区間は地下鉄が通っておらず、人口密集地でもあるので需要が多いものと思われます。

 

地図上のルートはこんな感じ。太線が鉄道なのですが、ちょうど鉄道空白地帯をうまく埋めて走っている路線です。

毛馬橋や中宮のあたりは特にそうで、大東町も現在でこそ「城北公園通」駅がありますが近年までは空白地帯でした。

 

長柄西へ

大阪駅前から出発して8つ目のバス停、長柄西に到着しました。

大阪駅前(16:20)→済生会病院前→地下鉄中津→豊崎北→豊崎神社前→本庄西二丁目→天神橋八丁目→長柄西(16:33)

いたって普通のバス停ですが、屋根+バスロケを完備しています。流石ドル箱路線…

ただ、肝心のバスロケについては「調整中」となっており、電気機器の故障で修理待ちなんだそうです。

周辺には民家ぐらいしかないので、5分後を走ってくる34号系統に再び乗車します。

 

大東町へ

続いて大東町で下車。なかなかにやかましい車内でした…

長柄西→長柄東→毛馬橋→毛馬町二丁目→大東町(16:48着)

 

実はこの時は近くにおおさか東線の「城北公園通駅」があるとは知らず、普通にスルーしてしまっていました。つらい。

ここも特に何もないので、3分後にやってきた34号系統に再び乗車します。

 

終点:守口車庫前へ

大東町から終点の守口車庫前へと向かいます。

やってきたバスはさっきと違いガラガラ。時間によってここまで差が出るのか…?とびっくりしていました。

大東町→赤川三丁目→生江→城北公園前→中宮→大宮小学校前→今市→地下鉄太子橋今市→守口車庫前

 

それにしてもこのバス、なんだか随分懐かしい雰囲気です。

後に教えてもらったところでは、「暖色系の車内」「緑色のモケット」「降車ボタンが金属」という点がそれを感じさせるのだそう。なるほど…

 

確かに、いまどきのバスのボタンってこういうのじゃないですよね。なんか、こう……

そう!こういうのですね!笑

 

守口車庫前に到着したのが17時ちょうど頃でした。守口車庫「前」というより、守口車庫「中」の方が正しい立地です(笑)

 

ということで、なんでもないぶらり大阪シティバスの旅もこれでおしまいです。たまにはこういうのもいいものですね。

皆さんもお暇があれば是非。

 

 

ちなみに

大阪シティバスの自動放送装置って走り出すまで鳴動しないのが気になっていたのですが、これはタイヤが一定の回転をすると自動的に動き出すシステムなのだそう。

クラリオンのCA6000Bという機器が使用されているようです。

ご教示頂いたEB-oさん、ありがとうございました。

 

関連リンク

【記録】大阪市バスのレトロなバス停

【水素の音ォ!!】大阪シティバスに燃料電池車が登場

 

参考文献

大阪市「路線別経常収支」、2017年




書いた本



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