私はこういう大阪地下鉄のファンサイトを運営していますから、常日頃から大阪市交通局のサイトやプレスリリース等は随時チェックしています。
しかしながら、あくまで地下鉄を日常の足として使う普通の方は、せいぜい路線図や時刻表ぐらいしか見ないのではないでしょうか。
というのも、Twitterで調べてみると「長堀鶴見緑地線にピンク色の電車が走ってる?何で?」と驚く方が結構多いようで、皆さん結構ご存知ないということに逆にびっくりしていました。
長堀鶴見緑地線のボディがピンクと黄緑ラインになってるの見るけど、なんの意味があるん?笑
あなた黄緑担当でしょ?笑#大阪市営地下鉄 #長堀鶴見緑地線 の謎— ちゃんす@ニート欲強め看護師2nd (@crqzy_girl1223) November 15, 2017
長堀鶴見緑地線の車両いつから吊革ピンク(桜色)になったんだろ?
— ましろ (@masiro_hitoha) December 12, 2017
今日はひなまつり「桃の節句」…ということで、今日は長堀鶴見緑地線にピンク色(さくら色)の電車が走っている理由について説明していきたいと思います。
その理由は
なぜピンク色にしたのか?という理由ですが、ざっくりといえば「桜がたくさんある公園と、長堀通のイメージから」なのだそうです。
それ故、ピンクの中でもややパステルな「さくら色」が採用されています。
- これまではリニューアルしても、一般の顧客から見た目は変わり映えしなかった
- それ故に、一目でわかるような楽しく喜んで貰えそうなデザインに一新することにした
- そのデザインには路線ごとの特徴や沿線の魅力も取り入れることにした
- 長堀鶴見緑地線の沿線には(たくさんの桜が植樹されている)鶴見緑地や大阪城公園があり、あわせて長堀通の華やかなイメージから差し色にピンク色(さくら色)を採用した
交通局から発表されているリリースはこちら
取組みの背景
交通局では、これまで、地下鉄車両の寿命を40年と設定し、その中間時点(約20年)で、主要機器などの更新を順次行っています。
その際に、車内についても、「お客さま第一主義」の理念のもと、新造時の鮮やかさを取り戻す美装化に取り組むとともに、座席のバケットシート化や手すりの増設などのリフレッシュ改造を行ってきましたが、お客さまの視点から見た車内のデザインは、「大きく代わり映えしない」というのが実情でした。
こうしたことから、これまでにない新たな発想で、お客さまに「楽しく」「喜んでいただけるものを」と考え、今後リフレッシュ改造を行う車両について、車内デザインを一新することとしました。(131編成中86編成が対象)(中略)「明るさ・親しみ・楽しみのある車内」をコンセプトに、車内デザインに「路線の特徴」「沿線の魅力」「路線ごとのカラーイメージ」を取り入れます。(中略)
長堀鶴見緑地線
沿線には、大阪を代表する公園である鶴見緑地公園と大阪城公園があり、また、長堀通の持つ華やかなイメージから、車内に咲き誇る「さくら」で、「華やいだ」空間を表現しています。出典:大阪市交通局『地下鉄の車内デザインを「お客さまに楽しんでもらえる車内」に一新します! ~「明るさ・親しみ・楽しみのある車内」でおもてなし~』<http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/announce/w_new_info/w_new/list_h27_all/20150625_chukankoshin.html>,2015年6月25日
リニューアルした車両の変遷
大阪の地下鉄の電車は、おおむね25年頃を目処にリニューアル工事が行われる事が多く、長堀鶴見緑地線で使われている70系車両も25年が経過し、リニューアルの時期に来ています。
2011年に最初にリニューアルされた70系は、路線の色である「萌黄色」をベースカラーに、指し色に緑色を使ったデザインになりました。
こちらはリニューアルされて陸送中の70系。
さくら色に変更
そして、上記コンセプトから2015年にさくら色が追加されたリニューアル車両(70系05編成)が誕生します。
車体が小さい地下鉄であることもあり、どことなく可愛さが増しましたね
営業運転中の姿。
ちなみに、車内は扉も桜模様です。
関連リンク
この記事の著作者、撮影者
Photo,Writer :Series207 2018/2/28