今から30年前の1990年(平成2年)3月20日。
この日は、鶴見緑地線 京橋~鶴見緑地間が開業した日です。
日本初のミニ・リニア地下鉄
1990年、大阪市東部に位置する鶴見緑地で行われた「花と緑の博覧会」へのアクセス路線として開業しました。
大阪市交通局長であった今岡鶴吉 氏によって当初は御堂筋線の複々線化構想としてスタートしたミニ地下鉄計画は、当時高騰していた隧道(トンネル)建設費を安く抑えられる事から、この路線に初めて投入されました。
鶴見緑地線にはリニアプレートを用いる事で急勾配・急曲線にも対応出来る、画期的なシステムでした。
いわゆる鉄輪式リニアモーターカーです。
70系(未更新車)の車内案内には、それを誇らしげに掲げるかのように「Linear motorcar 7000」という文字が毎駅発車時に表示されています。
運用されているこの70系車両は、今や東京(大江戸線)・横浜(グリーンライン)・仙台(東西線)などを初め、全国に広がったミニ地下鉄の祖といえる存在です。
開業当時のメロディー
開業当時の貴重な映像がYoutubeにアップロードされていますのでご紹介します。当時は発車メロディーやVVVFインバーターの音も異なっていたようです。
ちなみに当時は長堀通の下を通っていない為に「長堀」がついておらず、単純に「鶴見緑地線」と呼ばれていました。
70系の外観上の区別
この際に投入されたのが、前面帯に萌黄色が塗られていない1次車と呼ばれる編成でした。
その後、心斎橋延伸や大正・門真南延伸に伴い、前面に萌黄色が塗られた編成が登場し、先の編成との差別化が図られています。
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Photo,Writer :Series207 2018/2/18