もう2年ほど前になるんですが、仙台空港に降り立った時のこと。あれ?大阪市バスがいる……
この後ろの方から乗るタイプのバス、なつかしいですねぇ
優しい感じの押しボタンも。ありましたありました
車内も完全に大阪市バス。クラリオンのLED車内案内だけは取り外されていましたが、あとは大阪市バスそのまんまでした。
東北の震災の関係で援助のために贈られたのかな、と思って調べてみると、どうも真っ黒な背景が浮かび上がってきました。
外国へ行くはずのバスが…
大阪市交通局が平成20年、中米・ドミニカ共和国に無償譲渡したはずの市バス5台が、同国に渡らず、うち2台が仙台空港の旅客輸送バスに転用されていたことが(平成24年3月)13日、分かった。追跡調査で、長野県富士見町役場や山形県の自動車教習所などへの転売も判明。同局は、仲介した大阪市浪速区のNPO法人に賠償を求める検討をしている。
交通局によると、20年1月、同法人から「ドミニカ共和国支援に市バスを提供してほしい」と依頼があり、廃車バス5台を同年5月に法人側に引き渡した。
ところが昨年8月、仙台空港で稼働する市バスの写真が産経新聞に掲載されたことをきっかけに調べると、同国に譲渡したはずの車体と判明した。
NPO法人側は交通局に対し「なぜ国内にあるのか分からない」と回答。バスは同法人から別の業者に渡り、仙台空港のバスなど3台は宮城県白石市の中古車販売業者を通じて売られたことが分かったが、この業者が「仕入れ先は言えない」と協力を拒否したため、すべての流通経路は解明できていないという。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120313/lcl12031322060002-n1.htm
記事は今から4年前になりますが、NPO法人「食と農の地域開発研究所」が、ドミニカ共和国へ贈る為に譲渡された大阪市バスを不当に国内へ回していたのだそうです。
解散している
このNPO法人なんですが、この事がバレて賠償訴訟になるのがまずかったのか、記事が出た4ヶ月後に解散しています。
解散年月日:2012年07月22日
解散理由:社員総会の決議(法第31条第1項第1号)
大阪市交通局の善意を踏みにじった形になったこの団体。こういう情報は後世までしっかり残しておかないといけませんね。
関連リンク
「食と農の地域開発研究所」 – 男とロマンと時々機械
「ドミニカに送ったはずの大阪市バスを横流しした国会議員は誰だ?」
「大阪市のバスなぜか宮城に」 ー mixiコミュニティ
-ご案内-
文章中の写真の著作権は著作者に帰属します。無断転載は固くお断りします。
Photo,Writer :Series207 2016/10/10