大阪市営地下鉄は、日本で始めて高速用車両のVVVFインバータを開発しただけあり、その誇りと思い入れは並々ならぬものがあるようです。
近鉄車両のVVVFマークがリニューアル更新で数を減らす中、大阪市営地下鉄は最新車両である30000系に至ってもこのマークが掲載されています。
今日は、そんな大阪市営地下鉄の車両ごとにデザインされた、カッコいいVVVFマークを振り返ります。
1990年…新20系
初登場は谷町線用22601F、四つ橋線用23601F。
パイオニアである先代、20系の意思を汲み、20系の内装をグレードアップして登場しました。
VVVFは「Variable Voltage Variable Frequency」(読み:バリアブル ボルテージ バリアブル フリークエンシー)の略で、「可変電圧可変周波数」を意味するのだそうです。
尚、中間リニューアルを行った編成にも引き続き受け継がれています。
1990年…66系
少し遅れて1990年に登場した66系にもこのマークが登場。登場したての66601F編成に当初は取り付けられていませんでしたが、営業運転開始時までに取り付けられました。
残念ながら、2012年から行われているリニューアル車には受け継がれていません。
1998年…10系リニューアル
1998年に10系の中間リニューアルが行われました。この際についたのがこのロゴ。
VVVFではありませんが、チョッパ制御を示すACCC(正式にはArmature Chopper Control Car、電気子チョッパ制御車)マークが取り付けられています。
2007年…10A系
本来チョッパ制御車であった10系にVVVFインバータを搭載して改番された10A系ですが、こちらにもVVVFマークが新たに取り付けられました。
10A系の車両前面には、10A系であることを示すストライプがデザインされていますが、このロゴマークにもストライプが取り入れられ、アグレッシブな印象を持たせています。
「Rebirth」は再生・蘇生を意味します。新しいインバータ制御を乗せ、10A系という新たな形式として再生した、という意味合いなのでしょうか
2009年…30000系
そして、最新鋭の30000系も伝統を受け継いで登場です。美しいセリフ調の書体でデザインされ、エレガントさが出ていますね。
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Photo,Writer : Series207 2016/02/11