【今日の記念日】5月20日:大阪初の地下鉄、御堂筋線梅田(仮駅)~心斎橋開業




今から85年前の1933年(昭和8年)5月20日。

この日は、大阪初の地下鉄である御堂筋線梅田(仮停留所)~心斎橋間が開業した歴史的な記念日です。

 

 

先見性のある12両対応のホーム

無題

出典:https://www.youtube.com/watch?v=fM8r9pFb75I

昭和8年、大阪初の地下鉄である「梅田仮停留所~心斎橋間」が開業しました。

当時の梅田駅は軟弱地盤であったことに加えて駅構造が壮大で、昭和8年に建設が間に合わず、昭和10年まで暫定的に仮停留所で開業しました。

 

出典:『大阪市地下鉄建設70年のあゆみ』(大阪市交通局,2003年9月)

 

こちらが梅田仮停留所。このホーム跡は現在でも残っており、梅田駅~淀屋橋駅間で壁をじっと見ていると見ることが出来ます。モダンな白熱灯が用いられていましたが、照度不足でやや薄暗かったようです

 

当初から「大大阪」の発展を見越し、運行車両は1両であったのにも関わらず、将来対応を考えた17m級車両で12両編成の車両が止まれるような駅構造でした。

後に過剰投資が過ぎるとして大国町以南は8両編成対応に縮小されますが、結局現在は18m級の10両編成の車両が行き交いしており、実に先見の明があったといえます。

 

7usinihikaretatikatetusyaryou

牛・人・車に引かれて御堂筋をゆく100型 出典:http://www.city.osaka.lg.jp/somu/page/0000106885.html(リンク切れ)

6-14平野町3丁目に作られた搬入口。 出典:『大阪市電気局四十年史. 運輸篇』(1943)

 

この牛や人に引かれて大阪の街を行く有名な写真は、梅田貨物駅から搬入口であった平野町3丁目まで100型を牽引する風景です。所要時間はなんと4時間もかかったのだそうです。

御堂筋の夜景。アーク灯と地下鉄出口が等間隔に並べられて美しい 出典:『大阪市政五十年の歩み 自治制發布五十周年記念』(1938年、大阪市)

 

当時の大阪市が持つ先見性・技術力・土木技術は、それぞれ大日本帝国の最先端であり、「大大阪」と呼ばれた華々しい時代でした。

その数々の遺跡は、80年経った今の大阪市営地下鉄の随所、特に数々の隧道(トンネル)に垣間見ることが出来ます。

 

あくまで「地下鉄」を断行した関市長

地下鉄建設にあたっては、「こんな地盤の悪いところに地下鉄を造るなどもってのほかで、工事の比較的容易な高架線路にすべき。」との意見が多く、あの阪急電鉄創業者である小林一三ですら「地震大国日本に地下鉄など作ったら關さんの名に傷がつく」と反対しています。

09

初志貫徹で地下鉄建設を貫いた関市長はこう述懐しています。

地下鉄のほうが地震に強い。それに都市空間を有効利用するためには地下のほうがいい。最初にお金はかかるが、長期的に見れば安くなる。それに地下なら空襲の被害も避けられるし避難場所にもなるではないか―

出典:「 ~ 100年の計で大阪の都市基盤を築く ~「關 一」編」『SUBWAY 第210号』一般社団法人 日本地下鉄協会,2016年8月

 

それでも尚、将来の大阪の為にと地下鉄建設を断行した、関 大阪市長(初代)と清水建設部長の先見性に、私達は敬意を示すと共に、 これからも大切に使っていかなければいけませんね。

 

梅田仮停留場のことなら

出典:『大阪市地下鉄建設70年のあゆみ』(大阪市交通局,2003年9月)

記事中に出てきた「梅田仮停留場」のことについては、書籍「マルコに恋して」にて、より詳細な梅田仮停留場の図面を、歴史上初めてご紹介しています。是非、この機会にお買い求めください…!(^ω^)

 

マルコに恋して -大阪地下鉄道20の秘密-
(2017-04-25)
売り上げランキング: 7,203

 

関連記事

【特集】今なお存在する、”幻の梅田仮停留場”の跡。

【特集】大大阪が見た御堂筋 -大阪市営地下鉄 旧100型陸送

文章中の写真の著作権は著作者に帰属します。無断転載は固くお断りします。

Writter:Series207  2018/05/20

KATO Nゲージ 323系大阪環状線 基本セット (4両) 10-1465 鉄道模型 電車
カトー(KATO) (2018-03-29)
売り上げランキング: 82,660

よん・さん・とおダイヤ改正の時代 (トラベルムック)

交通新聞社 (2018-09-19)
売り上げランキング: 2,840

マルコに恋して -大阪地下鉄道20の秘密-
(2017-04-25)
売り上げランキング: 26,537

文章中の写真の著作権は著作者に帰属します。無断転載は固くお断りします。