2023年は、昨年に引き続いて大阪メトロの車両が大きく変動する年となりました。
400系の本格量産製造もさることながら、30000A系の増備完了、22系の初廃車、20系の継続廃車、66系GTO車の更新完了……などなど、各線で何かしらの動きを見せていました。
今日は年末らしく、2023年における大阪メトロの車両動向を振り返りたいと思います。
新造:400系 | 406-02F~10F |
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新造:30000A系 | 32660F |
廃車:20系 廃車:22系 |
2603F、05F、36F、37F、38F、39F 22655F |
転属:24系→22系 | 24601F~24604F |
更新車 |
新しい車両
400系
【投入された編成】
・406-02~10F
昨年は1本だけで終わった400系の投入ですが、今年から本格的に量産製造が始まりました。
30000A系の時と同じく、ほぼ毎月のペースでジャンジャンやってきています。
30000A系
【投入された編成】
・32660F
最後の60編成をもって、30000A系全編成の投入が完了となりました。
2025年まで万博輸送で活用された後、谷町線へ転属することになっています。
廃車車両
新20系(22系)
【廃車された編成】
・22655F
今年最も驚きだったのは、新20系列から廃車が発生したことでしょう。22系55編成が廃車第一弾となりました。
新20系は大阪地下鉄の「顔」であり、その名にふさわしく全560両が出揃っていましたが、今回の廃車で554両となってしまいました。
24系(中央線)の谷町線転属による未更新22系(谷町線)の置換はおそらく今後も進むとみられ、地味に新20系が廃車されていくものとみられます。
中央線24系は4本が所属していたので、それら全てを谷町線に転属となると4編成の余剰状態が生まれます。
ですが、現在谷町線は22系の改造工事+30000系のTASC化工事で予備車が2本必要な状況であり、22655Fの廃車を差し引くと改造が終了するまでは残り1本が廃車されるに留まるものとみられます。
20系
【廃車された編成】
・2636F、2638F、2637F、2639F、2604F、2605F
400系・30000A系投入と引き換えに、20系の廃車もかなりのところまで進んでいます。
今年は一気に6編成が去り、2024年3月で運用を終了することも発表されています。2024年には20系も形式消滅となることでしょう。
2023年12月現在で、残り3本にまで減っています。
転属車両
【転属した編成】
・24601F→22651F
・24602F→22652F
・24603F→22653F
・24604F→22654F(?)
中央線への400系・30000A系投入に伴って20系は廃車となりましたが、更新工事を受けていた24系については廃車とならず、そのまま谷町線へ転属することになりました。
車番は従来の番号に+50されたものとなります。
更新車両
平成初期に登場した車両を中心に、現在リニューアル工事が進んでいます。
長堀鶴見緑地線の70系は更新が完了。長堀鶴見緑地線からGTO車両が姿を消しました
堺筋線66系12編成は、GTOインバータを積んだ初期タイプの最終増備編成で、この車両の更新をもって堺筋線からもGTO車両が姿を消しました。
【リニューアルされた編成】
長堀鶴見緑地線70系:7125F(GTO消滅)
堺筋線66系:66612F(GTO消滅)谷町線22系:22612F・22613F
四つ橋線23系:23613F・23614F・23615F(工事中)
その他
グループ会社の大阪シティバスでは、万博を見据えてEVバスが走り始めました。
電車以外に、発車標(行先案内表示機)についても更新が行われています。
来年は?
2023年は400系投入の本格化、および20系廃車の加速がメインの話題になりそうですね。
車両とは関係ありませんが、御堂筋線における第5世代新型発車標の設置も行われる予定で、旧型の3色LEDタイプは姿を消します。こちらも要チェックです。
万博まであと1年となる来年。2024年も大阪メトロから目が離せなさそうですね。
当サイトでは引き続き、目まぐるしく動く大阪メトロの車両動向を追っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
関連リンク
参考文献
なにわの地下鉄「備忘録 2023年」