「呼べば来るバス」オンデマンドバスが、本日3月30日から運行を開始しました!
今回は平野区役所を出発するルートに乗車。2つ隣の「背戸口4丁目」まで向かいます。
オンデマンドバスQ&A
待ち時間は?
スマホ予約後の待ち時間は、平野区役所→背戸口4丁目は19分程度、復路は8分程度と経路によってまちまちでした。
予約時にバスがどこにいるか、先客がいるかでも変わってきますが、エリアごとに2-3台が巡回している感じなので、結構バラつきが出るのは仕方ないと言えるでしょう。
意外に速い
このオンデマンドバス、一般車と同じく小柄で乗客が少なく余計なバス停に停車しないことや、シートベルト着用により60km/hまでスピードが出せることから、一般バスよりもかなりキビキビ走れてたのが印象的でした。
表定速度が早いので、タクシーのような感じで使えるのは大きなメリットです。速度はタクシー並み、運賃は路線バス並と両者の良いところを取ったような感じです。
表定速度とは
走っている速度だけでなく、止まっている時間も含めて算出された速度のこと。
路線バスは最高40km/h程度であることや、バス停に殆ど止まることからかなり表定速度が遅くなります。
営業時間は?
営業時間は朝の6時~深夜の23時までと非常に幅広い時間帯で運行されています。下手な路線バスよりも営業しているのではないでしょうか。
尚、予約受付時間は0時~22時までです。
運賃・決済手段は?
運賃は通常のバスと同じく210円(子供110円)です。
現地での現金決済(先払い)か、またはスマホアプリでのクレジットカード払いのどちらかになります。ICOCA、PiTaPaはなどのICカード決済には対応していません。
また、乗車する際はスマートフォンの予約画面を運転士さんに見せる必要があります。
乗車する際の手順としては
乗車
↓
運賃支払い
↓
スマホ画面を見せる
↓
出発
という流れになります。
通常の大阪シティバス(後払い)とは異なり、前払いなのが注意点ですね。(私もうっかり忘れて乗ってました)
車内の様子
車内はこんな感じです!
ハイエースそのものを使用していて、ワンボックスタクシーみたいな感じ。
車両はバスではなくハイエースなので、めちゃくちゃ揺れます。長時間乗るにはちょっとしんどいかもしれません。
オンデマンドバスは10人以下の定員なので、シートベルト着用の必要があります。
前部座席に座って後方。後ろから4+2+2の座席配置で、8人定員です。
車体左側には車椅子・荷物固定ベルトも配置されています。
運転席・助手席周り
運転席・助手席周りも、従来の大阪シティバスとは少し違う装備が備わっています。
運転席周り。iPadによるGPSマップと運賃収受箱が備わっています。
従来の大阪シティバスに搭載されている大型の運賃箱は載せられず、またICカード決済は非対応となっています。(現金とクレジットカードのみ)
また、防犯用監視カメラが助手席上部に備わっていました。
その他エピソード
乗車する前や乗車中に、区役所の方やバスの運転士さんから色々とお話を伺ってきました。
車内放送やディスプレイはない
従来の路線バスとは異なり、自動放送や車内のディスプレイなど、音鉄・装備鉄が心くすぐられる装備は一切ありません。残念。
平野と生野では若干システムが異なる
どちらかというと生野区のシステムの方が先進的なようで、前客輸送中に次の予約情報が確認できるのだそうです。(平野は降車してからでないと確認出来ない)
あくまで運転士さん側から見たもので、乗客側からはどちらも同じ利便性が担保されています。
また、このシステムは西日本鉄道と三菱商事が出資した子会社「ネクスト・モビリティ社」が開発した「のるーと」というものが使用されています。大阪以外にも長野県塩尻市、福岡県宗像市で採用されており、大阪は3番目となります。
運転手さんは各営業所から移籍
オンデマンドバスの運転士さんは、どの方も大阪シティバスで長年乗務を務められているプロフェッショナルの方ばかり。
所属は全て住之江営業所のようで、1月頃から専属で訓練を受けられてるそうです。
既に結構人気
私が乗車した14時時点で、既に5組もの乗客を乗せられているなど結構人気なようです。
担当された運転士さんは9時頃から業務に当たられていたようですが、連続で乗務を担当するわけではない(休憩がある)ので実質的に2-3時間程度でこの数と思われ、平日としては幸先の良いスタートといえるでしょう。
「関心が高く、チラシが追いつかない」
区役所の方にもお話を伺ってきたんですが、「PR用のパンフレット・ちらしの配布が人気で追いつかない」と仰られていました。事前PR効果はばっちりといえそうです。
関連リンク
参考文献
西日本鉄道株式会社広報部『関西地方初!AI 活用型オンデマンドバス「のるーと」のシステムを活用した社会実験が大阪市で始まります! 』