現在生野区と平野区で運行しているオンデマンドバスですが、新たなフェーズに入ることが明らかになりました。
資料によると、2021年12月から生野区東側(南巽駅・北巽駅・小路駅周辺)、および平野区の瓜破地域(喜連瓜破駅・出戸駅周辺)へ拡大するとあります。
4駅周辺へ拡大
オンデマンドバスは、今年の3月30日から1年間に渡って社会実験が行われています。
大阪都市交通局と大阪メトロが実施し、大阪シティバスが実際の運行を担当しています。運転士さんにお話を伺うと、他営業所から一時的に移動してきているようです。
これまでは生野区西側エリア・平野区エリアA・Bの3エリアに渡って実験が行われてきましたが、これを拡大する形でエリア範囲を広げるようです。
対象地域
【生野区エリア】
・小路駅
・北巽駅
・南巽駅西、南側
【平野区エリア】
・喜連瓜破駅南側(瓜破地域)
・出戸駅南側
まだ正式な発表がなく「案」とされているので変更される可能性はありますが、まるまるエリアを変えてしまうとバスターミナル・操車場等の整備などが必要になるので、エリアについて大きく外れることはないと思われます。
地道に改良中
また、あまり広報がされていないので見えづらかったですが、これまでにも様々な改善がされているようです。
例えば…
・無料乗車証の配布(6/17~)
・Osaka Pointでポイント還元キャンペーン(7/12~8/31)
・乗降場所の新規追加
・アプリでオンデマンドバス停の外観写真がわかるように
・夜間時間を中心に予約が取りやすくなった
・3日前からの事前予約が可能に(7/1より、生野区エリアのみ)
・定額料金サービス(サブスク)の検討
・提携による新型バスの導入(ジャパンタクシー・NV200)
特に夜間利用が好評なようで、シティバスでは21~22時で終わるようなエリアでも、オンデマンドバスだと23時まで運行される点などに評価が集まっているようです。
とにかく認知度が低い
ただ、オンデマンドバスの認知度は17%(生野区)・20%(平野区)程度になるなど、とにかく認知度が低いのが欠点です。
実際に乗車した方の満足度はそこそこ高い(生野区で70%、平野区で96%)中、これは非常にもったいないですね。
先日お伝えした新型バス導入や上述の改善点等についても、公式として何のアナウンスもないなど、今ひとつ広報発信がおざなりになっている感は否めません。
個人的には非常に便利な交通機関なので今後認知度を上げ、ゆくゆくは私が住む区へも拡大してほしいところですが……、
果たしてどうなるでしょうか。
関連リンク
参考文献
大阪都市交通局『令和3年度第2回大阪市地域公共交通会議 会議概要』
大阪市交研究会『2021/8/6(Fri) 新型コロナウイルス感染症 オンデマンドバス社会実験が外出自粛で利用客低迷』