「道頓堀駅がある」という勘違い、よく聞きます https://t.co/QrddfT8yqo
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) September 28, 2020
大阪府外から来られる方が「あの有名な道頓堀駅ってどこにあるの?」と探されるケースがあるそうですが、残念ながら道頓堀駅という駅はありません。
道頓堀の最寄り駅は、御堂筋線・千日前線・近鉄/阪神線のなんば駅(写真の14番出口が最寄)になります。四つ橋線やJR大和路線線からはやや距離があります。
近年は同様の問い合わせが相次いだのか、Osaka Metroのサインでも表記が始まっていますが、まだまだ馴染んでいるとはいえない状況です。
さて、先程道頓堀駅はないと書きましたが、今から100年昔まで遡ると「道頓堀駅」という駅名が存在したことはあり、しかもその駅は現在違う名前で現存しています。
いったいどこの駅だと思いますか?
答えは南海電車の汐見橋駅です。
道頓堀駅の歴史
所蔵:BEのぶ様
南海汐見橋駅は1900年9月、高野線の終着駅である「道頓堀駅」として開業しました。当時の地図にも「道頓堀停車場」とはっきり掲載されていますね。
(ちなみに右側にある「関西鉄道湊町停留場」は、現在のJR難波駅のことです。)

そもそも道頓堀というのは、難波界隈だけを指す固有地名だけではなく、名前の通り「川」の名前なので東西に伸びています。
ですから、厳密には道頓堀近くに設置されるならどこでも「道頓堀駅」でも間違いではないのですが…
現在「道頓堀」といえば、もっぱら戎橋界隈(グリコのあたり)を指す言葉となりました。
1900年当時からそういう認識があったのか、道頓堀駅開業の僅か半年後には現在の「汐見橋駅」に改名され、現在に至っています。
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