2022年5月10日、近鉄けいはんな線の7000系05編成(HL05)が、同線内で試運転を行いました。
ブレーキ関係?の試験のようで、新しくなったブレーキにケーブルをつないで、ナブテスコの社員さんがデータを採っているようでした。
同車は4月28日に五位堂から東生駒へと回送されてきた車両で、色々と手が加えられていることは以前お伝えしましたね。
今回の試運転では、新石切駅にてかなり長時間の停車していました。
この長時間停車を活かし、ワンハンドル化した運転台なども観察してきました。
試運転の様子
新石切駅の間にある2番線で停車中の7105F。外観上の見た目はあまり変化がありません
側面行き先表示器も従来通りLEDの「試運転」表示です。
(但しフルカラーに換装され、高速シャッターにも耐えれるようになっています)
新石切駅2番線の発車標はあまり見ない「当駅止め」の表示。
1時間が経過しましたが、車両に動きはありません。いつの間にか発車標は「回送」へと切り替わっていました。
反対側の7605号車にやってきました。24系がちょうど来たので並んで一枚。
HL05の主な変更点
びっくりするほど長時間停車していたので、HL05の変更点をチェックしてみました。
まずは運転台。今回からATO装置が取り付けられると共に、ワンハンドル化工事が行われています。
ATOは恐らく、夢洲で行われる自動運転に対応するものとみられます。
同時に「抑速切」「抑速入」の表記も。両線で使い分けるんでしょうか…?
座席周りについては従来通りのものでした。
車内案内表示器も従来のLEDタイプのまま。内装に大きく手が加えられたわけではないようです。
大きな変更点といえばブレーキ装置です。
この装置は「誘導子形速度発電機」(三菱電機製、MS-S131-G2)というものだそうで、製造年月が2021年7月と新しいもの。
また、ブレーキ制御装置(CP-21U、ナブテスコ製)もピカピカな新しいものが取り付けられていました。
今回の試運転ではこれらからケーブルを車内に引き込んで、ナブテスコさんや三菱電機さんの関係者らしき方がPCでデータを採取されていました。
一方で、VVVFインバータ装置についてはそのまま存置されているようでした。GTOのままなのでしょうか…?
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