2015年8月21日、約1年ほど前になりますが、千日前線の阿波座駅において電車が立ち往生して動けなくなるという事故がありましたね。
先日の事故の内容が産経新聞に掲載されていましたので引用してみます
21日午後7時45分ごろ、大阪市営地下鉄千日前線の阿波座駅で、営業を終えた電車が車庫に戻る際、誤って電力供給が不可能な区域で停止し、立ち往生した。安全確保のため全線で一時運行を停止した。けが人はなく、午後9時に運行を再開したが、約1万2700人に影響した。
大阪市交通局によると、電車の運転士が操作を誤った。上下で11本が遅延した。停止した電車は、電力供給が可能な区域まで別の電車が押して移動させた。
http://www.sankei.com/smp/west/news/150822/wst1508220021-s.html
デッドセクションで止まってしまった
電車はそもそも電気を取って動くものなのですが、たまに「デッドセクション」と呼ばれる、電気がまったく流れていない区間があります。
地下鉄は第三軌条と呼ばれるところから電気を採ります。
レールがクロスするポイント区間であれば、その仕組み上第三軌条をなくさなければいけないので、第三軌条が切れている箇所(=デッドセクション)というのは比較的よく見かけます。
問題の阿波座デッドセクション
奥の階段があるところが千日前線の車両を車庫へ送る時に使うトンネルです。
うねうねと入っていく様子はヘビのよう。
無事入庫出来ました。反対方向からは野田阪神行きの電車がやってきています。
この区間のうち、第三軌条がないこのポイントがデッドセクションです。ここでストップしてしまうと、電力供給を受けられないために電車は発車できません。
今回の事故では、動けないので後続の車両と連結させて押し出したのだそうです。力技ですね笑
あれから1年が経ちますが、幸い今のところこのような事故は起きていません。
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Photo,Writer :Series207 2016/08/02