連日お伝えしているOsaka Metroの経営計画における解説記事。
一躍話題となった夢洲駅・夢洲駅ビル、賛否両論で大揉めの御堂筋線駅改築、あまり相手にされない中央線駅改築に続いて、今日は新型車両導入の動向について解説してきます。
車両型式名は「40000系」
出典:Osaka Metro『地下空間の大規模改革及び 夢洲開発への参画について』2018年12月20日
当サイトをずっと御覧頂いている方には周知の事実ですが、中央線に導入される新型車両の型式名は40000系であるということが大阪市交通局時代の発表から明らかになっています。
2018年8月の時点では、40000系は2022年頃からの投入をはじめることをアナウンスしていました。
尚、今回のリリース内にも逐一登場する欧州風の車両ですが、これが40000系の決定デザインではありません。
その根拠は地下鉄車両に必須の前面貫通扉がないことからも伺えます。あのリリース内の車両はあくまでイメージです。
ニュースリリースによると40000系は2024年度までの予算で投入される模様ですが、30編成全てが出揃うのは何年になるのか未知数です。
30編成を一挙に投入
40000系は、全30編成が増備される計画です。
しかし、現行の中央線は
・「20系」が6編成
・谷町線から来た「20系30番台」が9編成
・「24系」が4編成
・四つ橋線から来た「24系50番台」が1編成
と、全部で20編成しか所属していません。
これらを森之宮検車場と中央線のコスモスクエア・森ノ宮・長田駅に留置することで全ての列車を保有しています。
そこで今回、新たに夢洲に10編成分程度の車庫が増設されることになっています。
2024年時点で20系は古いもので経年39年、24系も経年35年になります。
となると20系の中央線撤退は確実、Osaka Metro内でも20系より古参なのは10系しかいませんから、他線へ転属することもなく廃車になるものと思われます。
24系の5編成も、現在よりも10編成増やした中央線の所有変数でも更に需要が見込まれれば残存しますが、そうでなければ転属・廃車の道が見えてきます。
新20系は現在谷町線・四つ橋線などでかなりの車両が未更新のままなので、その車両を置き換えて廃車にする算段なのでしょうか…?
Q1.自動運転(ATO)がなされる?
A1.現状ではそのような発表はありません。
ただ、20編成全てを入れ替えるとなると将来的には不可能ではないと思います。
千日前線のATO化に全17編成の車両改造2年、試運転1年と合計で3年ほどかかっていますので、残念ながらもしやるとしても万博には間に合わなさそうです。
Q2.車両デザインはあれで確定?
A2.先述しましたが、あれはあくまでイメージパースです。
地下鉄車両に法律で義務付けられている前面貫通扉がないので、あれがそのまま確定デザインとなるわけではありません。
流線型の先頭車両や側面のパノラマ窓など、イメージとして近いところまで持っていく可能性はあります。
40000系関連リンク
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