【御礼】マルコに恋して、最終納入!1年間ありがとうございました

【御礼】マルコに恋して、最終納入!1年間ありがとうございました

車両イラスト:とさろく様

当サイトが出版した書籍「マルコに恋して」は、2017年4月30日から電子版発売を開始、同年11月からは紙書籍版の発売を開始し、おかげさまで1年数ヶ月間に渡って販売を続けてまいりました。

かねてからTwitterなどでお知らせしております通り、紙書籍版については今回納入したロットをもって最終発売とさせて頂きます。

販売を引き受けてくださり、その都度ソーシャルを通じて販促に協力してくださった旭屋書店様、そして実際にそれを購入してくださった皆様には、厚く御礼を申し上げます。

 

今回の書籍販売を通じて何より嬉しかったのは、あまり声が大きくない(Twitterであまりツイートしていない等)多数の人…いわゆるサイレントマジョリティーな方が数多く買って応援してくださったことと、

最初の狙い通り、キッズ層やライトな鉄道ファン層に多く買って頂けたことです。

 

今回の書籍を作るときに気を配った点、販売の際に気を配った点を、軽くまとめてみたいと思います。

 

制作面において

①:ターゲットは「ライトな鉄道層」

今回の書籍は、もちろん重厚でヘビーな鉄道ファン層も見込んでいますが、もう少しハードルを下げて「ライトな鉄道ファン層」の皆さんへ気軽に手にとって頂けるよう設計しました。

鉄道ファン層をざっくりと分けた場合「ディープな鉄道ファン層」と「ライトな鉄道ファン層」に分けることが出来ます。

今回は、特にこの「ライトな鉄道ファン層」が手に取っていただけるように試行錯誤しました。

 

②:表紙デザイン

表紙デザインも「ガチガチな鉄道本!」というイメージから離して「ライトな鉄道ファン層」にリーチするよう設計していますし、様々な書店に何度も足を運んで「もし私の出す本が鉄道本コーナーに置かれたら…」というイメトレを行いながら試行錯誤を繰り返しました。

 

③:タイトル

タイトルについても、同じく「ガチガチな鉄道本」から離すように考えました。考える際に重視したのは

①:日本語として読みやすく、韻を踏んでいること
②:大阪市営地下鉄がわかるものであること
③:軽妙洒脱で固さがないこと

の3つでした。

 

ちなみに、最初の仮題は「2000年代の大阪地下鉄」というガッチガチな題名でした(笑)

多分このまんまだったら全く売れてないでしょうねぇ…

 

④:言葉遣いや文体

文中においても堅苦しい言い回しやマニアックな言葉は避けました。

例えば鉄道ファン用語として既成事実化している「1116F」のような専門用語は、全て「10系16編成」という言葉に直し、あくまでマニアックになりすぎないように配慮して製作しています。

また字間・フォントにも気を配り、後述するTwitterのフォロワーさんの協力を得てあれこれ確認しながら、読みやすい装丁を心がけました。

特にこの字間の雰囲気とフォントの選定作業は、実際に印刷して出してみないとわからないこともあり、ここでもトライ&エラーの繰り返しでした…。

 

 

販売面・マーケティングにおいて

①:同人誌即売会は避ける

「マルコに恋して」、紙本出版に対する3つの問題点

ここで書いたように、出展コストが潜在的購入者数に見合わない点、及び朝から夕方まで売り場に居なければならない時間的コストを考え、最初からコミケなどの同人誌即売会は売り先から外していました。

同人誌即売会にはライトな鉄道ファンはともかく、あまりキッズ層が来ない点も問題視していました。

いわば「保護者さんとキッズ鉄道ファンが安心してこれる場所」を売り先として考えていました。

 

 

②:書店で出すメリットは計り知れない

そこからいくと、旭屋書店さんはそのニーズにぴったりとハマっていました。何より、日本最大級の鉄道書専門コーナーを持つ旭屋書店のなんばCITY店さんは、出版側としてかなり魅力的に映りました。

また、対応して頂いた担当者の方がとても丁寧な方で、終始非常に親切かつ親身になって相談を聞いてくださりました。

実際に販売を開始しても、入荷の都度Twitterで告知をして頂けたり、店内に設置されているランキングで購買状況を周知したりと、旭屋書店さんには「売るためのシステム」が全て整っていました。

旭屋書店さんでなければ、おそらくここまでの数を販売することは出来なかったと思います。

 

 

西日本No.1の鉄道本の聖地「旭屋書店 なんばCITY店」とは?

 

 

③:資金繰りに苦労

意外に思われるかもしれませんが、資金繰りにはかなり苦労しました。

「マルコに恋して」はあくまで自費出版。Twitterで事前に「2,000円を超えない」と宣言していたこともあり、1冊あたり1,900円に売価を設定しましたが、正直なところあまり利益はありません。

 

つまり、売れてもその利益を載せて再販の資本にする…ということが出来なかったことや、印刷発注元の決済ミスによる二重課金(後に取り消しはされたものの、1ヶ月遅れで返金されるなどブランクがありました)などの要因で、資金の準備にはかなり苦労しました(苦笑)

 

このあたりはある銀行の支店長様に協力して頂いて融資を受け、なんとか回すことが出来ました。支店長様、ありがとうございました。

これらの影響で、一時は在庫の供給不足を招いてしまいご迷惑をおかけしました。私としても増刷やそれに関わる融資などを受けて増強をするなどをしていたのですが、正直あれ以上のペースでの増産は不可能でした…。

 

 

サポート・協力して頂いた皆様

マルコに恋しては、私一人ではここまでの本にすることは出来ませんでした。

この本は、様々な面からサポートしてくださった皆様のお力添えがあってこそ出来上がったものだと考えています。この場にてご紹介させて頂きます。

 

イラスト協力:とさろく様

何より、今回のマルコに恋してはとさろく様の協力が非常に大きかったです。

各章ごとの扉絵もさることながら、現実には存在し得なかった奉天地下鉄100型を設計書から忠実にイラスト再現して頂きました。

文字だけではなかなか想像しづらい未成列車を、読者にわかりやすく図解できたことは「マルコに恋して」の書籍としての価値を高めることに繋がったと思います。

 

写真協力・情報提供協力:第三軌条様、MTYCS様、スーパー加越様、もぐら様、ナイトチワワ様、アドブルー様、ぽな様(順不同)

私1人では撮影できなかった資料性の高い写真や、追いきれなかった情報などを提供していただきました。

 

装丁協力:石川祐基様、ふぁんたすてぃっくひゅう様、区急泉ヶ丘様、ゆったん様、高鷲様、ふみを様(順不同)

先述したように、電子版では考慮しなくてよかった字間の設定と、フォント選定についてはかなり四苦八苦しました。これらの点について、様々な面からアドバイスを頂いたのがこの5名です。

 

販売協力:みどう様

書籍内には記載できなかったのですが、販売開始後、いつも記事作成にも協力してくださっているみどう様に販売面において協力して頂きました。

特に発売後の「最初の一声」を作ってくださった力は大きく、その後の販促における大きなはずみになりました。

 

これら各分野にてサポートしてくださった皆様に、この場にて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

購入報告ブログさんご紹介

買って頂くだけでもありがたいのに、更にご自身の各ブログで、レビュー記事として積極的に取り上げて頂いてる皆様のブログを、感謝の気持ちを込めて、こちらで1つずつ紹介させて頂きます。

 

電子版でご紹介した、深い内容をかみ砕いて読みやすく編集されている内容が、物理的に永久に残すことのできる紙書籍版として手に取ることができることに、価格1,900円以上の価値があると感じました。

出典:阪和線の沿線から『「マルコに恋して-大阪地下鉄道20の秘密-」紙書籍版を購入する #マルコに恋して』< http://blog.livedoor.jp/hanwa0724/archives/52196653.html > – 2018年2月22日閲覧

 

書籍の中を読むと、今まで知らなかった事実がずらりと掲載されていました。例えば、大昔の地下鉄路線計画とか、実はこの鉄道と相互乗り入れの計画があったとか、路線カラーなどなど。。(中略)

御堂筋線梅田駅は、今でこそ大きなドーム屋根をもった大きな駅(大半が2階通路になっていますが)ですが、昭和8年の開通当初は今の谷町線東梅田駅があるあたりに仮駅を作っていたそうです。

出典:Railway Enjoy Net『大阪市営地下鉄がもっと好きになる?!『マルコに恋して - 大阪地下鉄道20の秘密 -』< http://www.railway-enjoy.net/photodiary/2017/11/post-19.html > – 2018年2月22日閲覧

 

内容はここではあまり詳しく書きませんが、建設当時の梅田駅の構造や現在とは全く異なった路線延伸計画、駅名板のフォントの変遷等々、恐らくこれまで他の鉄道雑誌や書籍でも取り上げられなかった内容が盛り沢山な一冊です。

出典:のひこみさつの今日も一日おつきゃんでぃ☆『マルコに恋して』< https://ameblo.jp/sudara-showa/entry-12332123992.html > – 2018年2月22日閲覧

 

読み終えたんですが、やはりすんごく濃い内容でして。 もう語彙力が無くなるほどスゴい内容なんですよ。 大阪市交の何から何まで網羅されており、今まで知らなかった歴史や内容にまで触れることができ、知ることができ、、長年の書籍計画の賜物ですね!購入して良かったです!

出典:鶴舞音鉄のブログ~I like trains~『マルコに恋して』< https://blogs.yahoo.co.jp/blog_tsurumai/21598344.html > – 2018年2月22日閲覧

 

内容に関しては「一言で言えば大阪市営地下鉄の雑多な話題」になります。
ただし、チラシの裏レベルのものではなく、然るべき公的機関のソースを引っ張ってきて、話題を展開する、いわば個人的には好きな論文系のそれです。
もちろん、文献に出てこないようなところもしっかり調べてあったりして、暇を潰して頭に知識を入れるのにはいいでしょう。
大阪市営地下鉄で使っている駅サインのフォントの記事もあります。あたしはそれほどうるさくはありませんが、気になる方は是非。

出典:ちゅもたんのだらくらいふ『JR派なあたしはマルコに恋することは出来るのか?』< https://chumomot.wordpress.com/2017/11/28/JR派なあたしはマルコに恋することは出来るのか?/ > – 2018年2月22日閲覧

 

マルコって何?ですよね。
「マルコ」とは大阪市営地下鉄のマークの俗称だそうです。 NHK連続ドラマ小説「ごちそうさん」に出てくる「竹元教授」のモデルとなった、「武田五一」氏がデザインしたものとのこと。
竹元教授って誰だった…ムロツヨシがやっていた役の人みたい。
ちょっと前のドラマで、私にしては珍しく見ているんですよね。(中略)

私も毎日お世話になる大阪市営地下鉄。
私は乗り鉄でも撮り鉄でもないため、地下鉄愛はありませんが、ちょっと読んでみたくなりました。
さすがに知らないことだらけでした。

出典:おさかなの夢『マルコに恋して』< https://ameblo.jp/yaachikuki/entry-12275595982.html > – 2018年2月22日閲覧

 

以前から面白いブログだと思ってよく見ていたので、本を出されたことは存じ上げていました。
ただ、元大阪人なのですが、実家が近鉄大阪線沿線で大阪市営地下鉄を通学・通勤に使うことはなかったので、著者さんほどの思い入れがないけど、興味はあるという中途半端な気持ちの為、購入するかどうか悩んでるうちに時間が経ってしまいました。

しかし、トップページの女子高生(?)と地下鉄の対比がとても興味深く、ついに「Kindle」で購入、読了いたしました。

もっとマニアックな内容かと思っていましたが、非常に読みやすかったです。
あまり細かく内容は書きませんが、第1章の戦前の大阪地下鉄については、貴重な図面や写真も掲載されており、大阪の貴重な歴史の1部であると感じます。

出典:鉄の目覚め『「マルコに恋して」を読んだ』< https://tetsudo-t24.com/syohyou > – 2018年2月22日閲覧

 

ちなみに私も最初「マルコに恋して」って言えばさくらももこ先生の「ちびまる子ちゃん」を最初に思い出しました。ちびまる子ちゃんが鉄道??? 静岡の鉄道か??? 最初はホンマに不思議でしたが読んで納得、【自費出版】ながら【聖地】での年間ランキング第2位を獲得できるのも納得できました。そしてその一冊を私が入手できたのは非常に嬉しい限りです。弊ブログを御覧の皆様方も是非ともこの一冊を。

出典:鉄の浪漫に魅せられて『マルコに恋して -大阪地下鉄道20の秘密-』< https://blogs.yahoo.co.jp/romancenankai/28183056.html > – 2018年2月22日閲覧

 

初版販売時には旭屋書店なんばCITY店鉄道関連書籍でランキング1位にも輝いています
私も欲しくて、何度か本屋に足を運びましたが、売り切れの連続
他の方の購入情報を見るごとに、思いが募るばかりでありました

出典:たかぷんの鉄分補給ブログ『マルコに恋して』< https://ameblo.jp/akanet-takapun/entry-12336601351.html > – 2018年2月22日閲覧

 

鉄道はとても奥深いものなので、鉄道ネタはマニアックにいこうとすればいくらでもマニアックにできるもの。しかしながら、この本は深く追求しつつもいい意味でマニアックにならず、ライトに書かれているのです。

鉄道好きで詳しい方以外でも、普段かは大阪市営地下鉄を利用されている方であれば、十分楽しめるないようではないかと思います。

出典:パイン味のアメいかがですか~『[書籍] マルコに恋して -大阪地下鉄道20の秘密-』< http://pineameikaga99.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-b518.html > – 2018年3月27日閲覧

 

ようやく購入できたので読んでみました。
サブタイトルが「大阪地下鉄道20の秘密」ということで、先日民営化された大阪市交通局高速鉄道(現・大阪市高速電気軌道株式会社)の80年以上にわたる歴史の中で起こった出来事の中で、全然知られていなかったことが数多く掲載されています。子供の頃に夢中になって読んでいた、保育社のカラーブックスを思い出して、今回、思わず手に取ってみました。

出典:やね日記『「マルコに恋して – 大阪地下鉄道20の秘密 -」を読了しました』
< http://www.yaneshin.net/entry/2018/05/03/212309 > – 2018年8月7日閲覧

 

購入のみならず、このようなお優しい言葉でレビューまで頂き、重ねて御礼申し上げます。ひとつひとつをしっかりと読ませて頂きました。

 

購入ツイート・動画

 

橿原神宮前までいったりしていました笑

 

 

 

 

収益の使途

今回皆様に購入して頂いた「マルコに恋して」の収益金については、現在のところ私が管理するOsaka-Subway.com他3サイトの運営においてのみ使用する予定です。

<資料>運営サイト一覧

・Osaka-Subway.com
・いまどきの鉄道サイトの作り方(当ブログ)
・鉄道ファンのクレジットカードのりば
・Verepo.com

 

その主な用途としては「もっとWebサイトを面白くするための運営費用」「鉄道Web文化発展の為の費用」「義捐金寄付金」として使用させて頂いています。

具体的には、以下のようなものがあります。

・サイト記事において情報の正確性を期すための論文・書籍取り寄せ費用
・文献複写費用
・動画や記事作成においての各種外注費用
鉄道模型バー「Cafe&Bar 103」へのクラウドファンディング
日本赤十字社 平成30年7月豪雨義捐金への寄付

 

まとめ

ということで、1年ちょっとに渡って実践してきた「マルコに恋して」プロジェクトのうち、紙書籍版については今回のロットの販売完了をもって終了となります。

電子版は引き続き販売していきますので、今回購入できなかった方は電子版を是非どうぞ!

1万文字近くの長文になりましたが、最後までご拝読頂きありがとうございました。

 

私の好きなものだけをギュッと詰め込んだ、この「マルコに恋して」をたくさんの人の手に取ってもらえて、私はとても幸せ者です。

 

 

おまけ:データベース

以後、私が見返してなにかに使うかもしれないデータベースとしてここにレコードしておきます…

 

①:販売履歴

 出版数 発売日 完売時間
初版 2017/11/20  2日
第2版 なんばCITY店/天王寺MIO店 2017/11/25  3時間/  1時間
第3版 なんばCITY店/天王寺MIO店 2017/12/11  6時間/2日
第3版 なんばCITY店 2017/12/23  32時間
第4版 2018/01/13  6時間
第5版 2018/01/21  未計測
第6版 2018/02/19  未計測
第7版 2018/03/20  6日
第8版 2018/04-8(断続的)  –

 

 

②:各種ランキング

なんばCITY店鉄道書籍部門ランキング

出典:旭屋書店なんばCITY 鉄道コーナースタッフブログ

2017年 旭屋書店なんばCITY店 年間ランキング…2位

初版…1位
第2版…3位
第3版…1位
第4版…1位

 

天王寺MIO店一般書籍部門ランキング

第3版…2位

 

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