【特集】「なつかしの車両公開イベント in 森之宮検車場」でトロリーバスや60系が公開されたので行ってきた!

【特集】「なつかしの車両公開イベント in 森之宮検車場」でトロリーバスや60系が公開されたので行ってきた!

Osaka Metroでは、事前応募制のイベント「Osaka Metroなつかしの車両の公開」を2019年5月3・4日の両日に渡って開催、両日共に森之宮・緑木に在籍している旧型車両が公開されました。

特に森之宮検車場の公開については貴重な機会で、今回は「なつかしの車両公開」と銘打つだけあり、トロリーバスの車内や高度経済成長時代の大阪市交通局の車両を公開するなど、非常に興味深い内容となりました。

また、同日には鶴見検車場の公開も行われました

 

地下鉄・市電展示車両

元千日前線50系。現在は原色塗装に戻されました

堺筋線60系。こちらも「頬紅」と呼ばれた原色に戻されました。いつ見ても秀逸なデザインです。

車内には引退当時の1994年広告。「281系はるか」が走り始めた頃です。

大阪名物コチコチシート…ではなく、普通のモケット。今と違って赤一色ですね。

子供が不用意に窓に近寄って指を挟まないよう、この当時の車両は扉の窓が高めに取られていました。

30系。従来は中央線3024号車でしたが、原色に戻される過程で車番も「3008」へと変わっています。

30系も60系と同様に扉の窓が高めに取られています。

今回、30系の後ろ側にはもう一つ、新たな顔として四つ橋線30系がくっついていました。こちらは30系の原型である「7000-8000形」と称されるタイプで、7001号車にあたります。

大阪市交通局初となるステンレス車で、シルバーカーとも称されました。30系との相違点は、貫通扉が広めに取られている点(610mm→700mm)、運番表示器がかつてあった点、そして幌枠の跡が残っている点です。

緑木検車場にて保存され、動態運転可能な状態にまで復元されました。現在は森之宮検車場へと移動したようです。

こちらのドア窓は現行のものと同じ、低めに取られています。腐食防止の為のステンレスドアがどこか懐かしいですね。

こちらは大阪市電2201形。3001形PCCカーと同様の近代的なスタイルですが、車両構造的には従来の路面電車と同じタイプになっています。

今回車内に初めて乗車することができました。板張りの床に蛍光灯照明と…どこか古い小学校のような匂いがムンムンしていました

 

本命のトロリーバスに会いに…

今回「なつかしの車両公開」イベントで、私がもっとも撮影したかったのがこのトロリーバスです。

大阪市のトロリーバスは、バスなのに架線から電気をとって走る異色のスタイル。

法的には「無軌条電車」と電車の扱いで、それゆえに大阪市交通局の車庫で保管されたとのこと。

今回貴重だったのは、このトロリーバス車内に乗車できたことです!!

前回公開時(確か2006年頃)は撮影のみだったので、これは非常にレアなチャンスでした。

車内の床は板張り。昭和40年頃竣工ですが、この当時でもこの部分は木製だったようです。またかなり車体長が長いのも印象的でした。

また、右側の一番前の座席部分にある謎のスペースですが、回数券の自動販売機を取り付けていた跡なんだとか。

座席はビニールシート製でお世辞にも座り心地はよくなさそう…。

車内には、廃止当時の「トロリーバス廃止に伴う市バス35号系統の新設について」という紙が掲示されていました。

営業区間が守口車庫前~今里~杭全ですから、今の今里筋線・いまざとライナーの間接的なご先祖様にあたるのでしょうか

運転席の様子。どことなく簡素な感じでした

架線周りを観察。二本の長いポールは想像してたよりもかなり大きいものでした

後方部から。

テールライトは下側にあったんですね~

 

その他

動物園前から出張で来られていた方に「剛体架線」と「カテナリー架線」についてアツく説明して頂きました。なんでもカテナリー架線については堺筋線オリジナルのものなんだそうです、

10年スパンで取替られ、このうちカテナリー架線については扇町~動物園前間で、剛体架線はそれ以外の区間で採用されているんだとか。

大阪市バス時代のバス停もこっそりと置かれていました。

 

 

ありがとう森之宮検車場のヘッドマークも保存。4年に1度・8年に1度やる重要な検査については緑木に移設されましたが、1ヶ月周期の定期検査については引き続き森之宮検車場で行っているようです。

 

関連リンク

【特集】長堀鶴見緑地線・今里筋線の車庫、「鶴見検車場」が公開されたので行ってきた!

 

Osaka Metro(大阪メトロ)「なつかしの車両公開イベント」を見に行く(2019.5.4、森之宮検車場) – 阪和線の沿線から

「懐かしの車両公開」イベントレポ 森ノ宮検車場編 – 千日前線なサイト

 




書いた本



大阪市電カテゴリの最新記事