今から39年前の1981年(昭和56年)12月2日。
この日は千日前線の新深江~南巽間が開業、あわせて千日前線が全通した日です。
※尚、巽の字は「己」ではなく「巳」が正しい表記になりますが、このページでは扱えない字体なので「巽」と記載します
大阪城の南東
そもそも巽(=辰巳)というのは、方角でいう南東を表します。
巽はちょうど大阪城から見て南東に当たる地域であることから新しく名付けられた町名です。
それまでは大地や西足代などと呼ばれており、昭和22年当時の駅名構想でも「大地駅」「西足代駅」が記されています。
「北巽」「南巽」というのも実際にある地名ではなく、駅2つを見た時に北側の巽で「北巽」、南側の巽で「南巽」と名付けられているに過ぎません。
北巽駅・南巽駅共に、地名での所在地は「巽東」になります。
平野への夢
現在の千日前線は生野区までの路線ですが、そもそもは昭和22年のルート設定の際から長らく平野を起点とした路線網作りが計画されていました。
この計画は谷町線に引き継がれるのですが、実は現在でも平野への延伸構想がないわけではありません。
平野駅とは異なりますが、平野区の加美を経由地に含んだ新・延伸ルートが存在します。
加美北六丁目付近に新駅を建設、そこから東大阪市の大蓮・弥刀へと連なる計画の新線です。この新線については以下にまとめていますのでそちらからどうぞ。