【御堂筋線】心斎橋駅リニューアルがついに完成!上質感と伝統を感じる駅ホームへ大変身!

【御堂筋線】心斎橋駅リニューアルがついに完成!上質感と伝統を感じる駅ホームへ大変身!

2018年より長らく工事を行ってきた心斎橋駅ですが、この度ようやくリニューアルが完成しました!

リニューアルのコンセプトは「ジ・オオサカ・ブランド(“ The OSAKA Brand ”)」。

高級繁華街の心斎橋には、ブランドショップが多数立ち並んでいることもあり、「高級感」「上質感」を意識した、重厚さ・モダンさ、および先進的なスタイルが入り混じった素晴らしい駅舎となっています!

 

空間デザイン

今回のリニューアルでは吊り下げ器具をなくし、全て床からの支柱によって標示・掲示類が設置されています。

もともと柱の無いアーチ状の駅構内となっていますが、それが存分に活かされた形となりました。

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そもそも、今から90年前に開業した心斎橋駅には、照明以外に吊り下げるものはありませんでした。

遠目で見づらいですが、方面表示も現在と同じく床からの支柱で掲示されています。

ところが、昭和の戦後~高度経済成長期あたりで吊り下げの案内表示が登場。

それ以後、方面標示や発車標、非常口案内に到るまで吊り下げ式看板が並んでいました。

広告も含め実用性本位ではあったものの、ゴチャゴチャした空間デザインは全く顧みられることがなく、心斎橋にはあまりふさわしくない駅デザインとなっていました。

すなわち、昭和初期の方が綺麗だったんです。

令和のリニューアルで、開業時ぶりに余裕のある空間を取り戻したことになります。

 

ホームの様子

電車を降りるとまず飛び込んでくるのが、このアーチ状デザインと現代風シャンデリアです。

4代目となるシャンデリアは、令和ならではのLED式。

伝統を受け継ぎつつ、今の技術も採り入れた良いデザインですね。

最新の30000系との並びは近未来的なスタイルでいい感じ!

2025年の大阪万博時にはたくさんの観光客に見てもらえることでしょう。

駅名標と路線図。2024年に開業予定の北大阪急行延伸区間はまだ封がなされています。

尚、今回のリニューアルから広告が一切なくなり、麻の葉柄の壁面照明が埋め込まれました。

この麻の葉柄は、江戸時代に心斎橋が呉服店街として栄えたことから、和柄の代表的な模様として採用したのだそうです。

この麻の葉柄は壁面意匠や椅子など、駅の随所に散りばめられています。

 

改札階など

この改札階からホームへ降りる風景が素晴らしいんです!

Twitterでも書いたんですが、多感な少年・少女時代にこんな風景見せられたあかつきには、絶対に大阪メトロが好きになりますって。

エスカレーターをあがった先には、先述した麻の葉柄の格子が埋め込まれています。

裏面から見えるとこんな感じ。落下防止のためか二重壁面になっていました

仕方ないですが、トレインビューポイントとしてはいまいち…

 

その他

外国人の観光客らしき方も、この広大な光景をスマホで撮影されていました。

2番線の番線表示がステッカー?のようになっていますが、おそらくは2024年に開業予定の箕面船場を既に準備しているものと思われます。

 

5年をかけて

ということで、2018年2月から5年にわたってお伝えしてきた心斎橋駅のリニューアルレポートも、今回で最後になります

当初完成予定は2021年3月の予定でしたが、結果的に2年もずれこんでしまいました。

しかしながら、今後10年・20年、50年と通用する素晴らしい駅として仕上がり、まさに「The OSAKA brand」を体現するにふさわしい駅となったのは間違いありません。

まずは2025年の大阪・関西万博で、世界中の皆さんへデビューですね。皆さんの反応が楽しみです。

 

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