大阪市営地下鉄の駅名は、基本的には開業当初と現在とで同じものが使われていますが、実は開業当初と現在とで名前を変えてしまった駅名があるのをご存知でしょうか。
いくつかありますが、今日は代表的なものをお伝えします。
1:信濃橋→本町
四つ橋線の本町駅は、現在こそこの名前ですが、開業当初の名前は「信濃橋」でした。周辺地域を見ると、本町ではなく「信濃橋」という町名であることから、この名前がついたのでしょう。
恐らく当初から中央線と連絡する予定があったとは思いますが、それでも信濃橋を採用したのは、地名を大事にする大阪らしい街の気風ですね
その後、中央線の開業とともに御堂筋線と連絡したことで、ややこしいという理由から本町駅へ改称されています。
2:難波元町→なんば
こちらも以前は難波元町という駅名でした。同じく千日前線の開業時に同一駅であることをアピールするために変更されています
3:中もず→なかもず
なかもず駅は昭和62年に開業していますが、当初方向幕に収められた表示器には「中もず」と表記されていました。
漢字である「中百舌鳥」は読みづらいことから配慮されたものと思われますが、平成元年あたりから全てひらがなの「なかもず」に変更されています。
ちなみに、泉北高速鉄道では未だに「中もず」の表記が用いられています。
4:大阪ドーム前千代崎→ドーム前千代崎
1997年に開業した大阪ドーム前千代崎駅は、大阪ドームの経営不振から命名権を京セラに売却。「京セラドーム大阪」という名前がつきます。
その後、大阪ドームではなくなったことから「大阪」が外され、今里筋線の開業日である2006年12月24日に「ドーム前千代崎」駅と改名しています。ちょうど今年は改名から10周年が経ちました。
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Photo,Writer :Series207 2016/12/25