【祝・開業!】BRT「いまざとライナー」に早速乗ってきました!

【祝・開業!】BRT「いまざとライナー」に早速乗ってきました!

かねてからお伝えしているBRT「いまざとライナー」。4月1日から試験運行開始の運びとなったので、早速乗車してきました。

これから5年間、検証を行いつつも実験を続け、正式採用するかを決める見込みです。

乗ってみないとわからなかった、いまざとライナーのあれこれをお伝えします。

 

かなり高頻度な本数

いまざとライナーは、起点である今里~杭全間では10分間隔で運行されています。鉄道だと閑散に感じますが、バスだとかなり高頻度にやってくる印象でした

新たに設置された今里停留所。いまざとライナー唯一のフル装備停留所です。

今里停留所に設置されたA型バスロケーションシステム。画面左側には発車時刻が、右側には乗り方や現在時刻などが表示されていました。

なお、今里停留所は毎分3分台の発車。接続する今里筋線は、データイムにおいて7分台の到着で6分の連絡ですから、比較的スムーズな乗り換えが期待できそうです。

今里停留所と車両と。ここだけを切り取るとなかなか先進的なイメージですね。

ただこの箇所は道路交通の要所で、始発停留所であることから長時間バスが停車しており、若干の交通渋滞が発生していました。このあたりは本格採用となった時に停留所部分を広げるなどの対策を取ってほしいところですね。

 

趣味的見地から

今里~長居系統は「BRT1系統」となります。地下鉄長居が行き先になると思いきや、長居西二丁目行きとして表示されていました。湯里六丁目は表示されず…

今里~あべの橋系統は「BRT2系統」。てっきりこちらがメインかと思いきや、数字を鑑みるにこちらはサブルートといった趣きです。

なお、方向幕についてはシャッター速度1/100でないと綺麗に撮影できず、それ以上になると切れてしまいます。

後方の表示。枠が限られているため、英字表記はありませんでした。

今里交差点では、回送として千日前通方向へ走り去っていくいまざとライナーの姿もありました。どこへ行っているのでしょうか

 

 

車内

乗車口にはICカード読み取り装置を設置。定額料金である大阪市内のバスでは珍しいですが、「社会実験の為、どこからどこまで乗り降りしているのかデータを収集している」とのこと。なるほど…

車内の様子。はじめて乗車したのは8号車で、ナチュラルがテーマとのこと。ナチュラル……

な、ナチュラル…ナチュラルに落ち着かない……

 

車内には案内表示モニターを2基、広報案内やニュース、天気予報が流れるモニターを1基、合計3台設置。

乗り換えのバスも表示。

このあたりは大阪シティバスと変わりません。チャイムやブザー類も全く同じでしたが、放送については大阪メトロの英語放送を担当されるウェグミュラーさんによる英語放送が追加されています。

 

 

 

バス停・ロケーションシステム

B型バス停によるロケーションシステム。

発車時刻のほか、遅れ分数も表示されるなどかなりきめ細やかな案内で驚きました。

終点の今里あたりでは定時性の確保に難があるようで、2-3分遅れでやってきていました

 

また、一般バスについても接近表示が行われていました。というかこちらの方が何個前からの案内が出ていてわかりやすい…?

到着時の様子。

下部もモニタが設置されており、大阪府警による啓発広報が流されていました

 

今里駅には待合室を設置

今里筋線の今里駅では、待合スペースが設置されていました。まぁいまざとライナー自体が10分頻度かつ、始発バス停ですぐに来ることを考えると必要ないかもしれませんね。

待合スペース内。発車案内モニターも設置されています。

モニターは、いまざとライナーやシティバスの発車時刻の他、主要地点までの所要時分も表示されていました。

今里駅では乗り換えサインも新設。地下鉄との一体感も出ていますが、地下鉄車内の方では乗換案内などまだ用意されていないようです。

また、天王寺駅では何故か白抜き表示になっているようです。なにか不具合でもあったのでしょうか…?  撮影:Osaka-Subway.com運営チーム

 

当サイトの評価

良かった点

・車両、停留所共にしっかりとしたデザイン・アイデンティティの制定で誰がみてもひと目で「いまざとライナー」とわかる

・乗り換えサインや待合スペースの設置、案内モニタによる地下鉄との見事な連携プレイ

・今里筋線との接続を考慮しているダイヤ編成。

バス車両ならではの柔軟な運用(長居・あべの橋両方向を簡単に設定できる点)

・もし採用にならなかった時も考えて、バス車両やロケーションシステムなど、一般バスに転用できるようにしている

 

特にデザイン面でオレンジ色を使うことによるアイデンティティの統一、デザインでの訴求効果は見事。バスファン・鉄道ファンでない一般乗客も「これは新しいものだぞ…?」という顔で見ていたのが印象的でした。

 

悪い点

車内インテリアがゴテゴテしていて落ち着かない

・試験運行ながら、BRTとしては専用レーンの未設置による遅延の発生など少し物足りない

・バスなりの揺れ(急発進・急停止)が結構ある。特に後輪タイヤ上は酷くて乗り物酔いする人には向かない

レーン設置はともかく、車内の落ち着かないデザインは…もう少しなんとかならなかったのでしょうか。新時代の乗り物というイメージを持たせるためにも、極力スマートなデザインにしてほしかった点です。

 

 

将来的に本格採用となった場合実現して欲しい点

・本格採用となった際には、是非フルフラットの連接バスを導入

・案内や料金授受など、運転士さんの負担が多いように見えるので、やはり停留所で料金を支払える仕組み作りが必要

現在福岡市や東京都などに導入されていますが、BRTは大量に輸送することも念頭においていますので、5年の試験運行終了後に本格的に採用となったあかつきには、是非フルフラットの連接バスを導入して欲しいところです。

 

ということで、今日からはじまったいまざとライナーのレポート記事でした! 2ヶ月にわたって追いかけてきたので、既に愛着がわいています。笑

大阪の新しい交通手段として、定着するといいですね。

 

 

これまでの「いまざとライナー」関連リンク

【2019年3月/4週目】開業まであと1週間!いまざとライナー各停留所の工事状況

【2019年3月/3週目】いまざとライナー各停留所の工事状況…バス停に屋根幌が取り付けられる

【2019年3月/1週目】いまざとライナー各停留所の工事状況…B型バスロケ登場と住吉車庫に動き




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