【民営化まであと5日】大阪市営地下鉄85年の歴史を振り返ります(2001-1985)

【民営化まであと5日】大阪市営地下鉄85年の歴史を振り返ります(2001-1985)

大阪市交通局の民営化まであと5となりました。マルコ集めは順調でしょうか?笑 

私自身、年度末ということもあるのか多忙になってきており、なかなか今の地下鉄の状況をゆっくり見れていませんが、ネットから皆さんの投稿を拝見させて頂いています。

地下鉄に乗れないのでせめて画像を…ということで、5つながりで、5号線である千日前線をモデルとした記念画像をTwitterやインスタグラムへもアップしています。

さて民営化までの数日、時間が少ないながらも当サイトでも何か出来ないか…と考えた結果、大阪市営地下鉄としてのこれまでをサクッと振り返っていこうと考え、記事にしていっています。

先日は2002年までをご紹介しましたので、今日は1985年までを振り返っていきます。

2001年~1985年の大阪市営地下鉄

長堀鶴見緑地線開業

大阪市営地下鉄の7番目の仲間である長堀鶴見緑地線が開業したのは1990年のことです。そこから96年には心斎橋までが、97年には大正・門真南まで延長され、現在の路線網が完成しました。

建設された時代がバブル景気真っ只中~終わり際ということもあり、各絵ごとにデザインが異なる駅舎になったのが印象的です。後輩である今里筋線がすべて同じデザインになったことを考えると、時代世相の差が見て取れますね。

一般的にはバブル景気が弾けたのは91年頃ですが、大阪市としてはその後2000年頃までは比較的安定していました。危機的になったのはオリンピック招致あたりで、バブル期の甘い見通しで開業させたオスカードリームがじわじわ痛手を被ってきたのもこの時代です。

【今日の記念日】3月20日:鶴見緑地線 京橋〜鶴見緑地開業

 

堺筋線天下茶屋延伸

1993年には堺筋線の天下茶屋延伸が実現します。もともと堺筋線は南海電鉄との連絡を綿密に取る、という使命が課せられており、動物園前駅ではその役割を十分果たせていないのが現状でした。

そういったこともあり、南海と堺筋線の出口は正面向い同士で非常に連絡性の良い駅となっています。

また延伸にあたっては南海電鉄の協力を受け、単線である南海天王寺線の地下に掘削したこともあり、道幅が狭かったことから一部が上下2層式のトンネルとなっています。

【今日の記念日】3月4日:堺筋線 動物園前〜天下茶屋開業

【鉄道歴史ミステリー】堺筋線は南海が電圧を昇圧すれば直通OKだった?

 

御堂筋線なかもず延伸

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1987年に御堂筋線がなかもずへと延伸されました。この地へは鉄道延伸の機運が高く、金岡住民からは御堂筋線路線延伸の陳情が何度もあったようです。

構想としては1971年12月8日の都市交通審議会答申第13号において、動物園前止まりだった堺筋線が、天下茶屋を経由してなかもずまで延伸させる構想が作られていました。

ところが堺市が、堺筋線ではなく御堂筋線の延伸を熱烈にラブコールしたことや、当時の御堂筋線は輸送力が限界で現在の10両編成化が必要となり、8両編成までしか入れない当時のあびこ検車場では対応できなかったことから、御堂筋線をなかもずへ延伸させることの代わりに、堺市が車庫用地を提供することで合意。

そして、1987(昭和62)年4月18日、この区間が開業したのです。

【今日の記念日】4月18日:御堂筋線あびこ~なかもず開業。今年で30周年

 

 

車両の動き

この時代は多数の名車が輩出されています。

1984年には大阪市営地下鉄の名車として名高い、初のVVVF車20系が誕生。1990年には20系をベースにインテリアを一新した新20系が誕生します。

新20系はその後1998年まで総勢560両が製造され、かつての大量生産車である30系をも上回りました。現在でも大阪市営地下鉄の最多勢力となっています。

 

いかがでしたでしょうか。開業まであと4日となる明日は、1984年~1970頃をお伝えします。

 

Photo:Osaka-Subway.com
Writer : Osaka-Subway.com  2018/3/26




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