2005年から2021年までの16年間、近世の大阪市営地下鉄・大阪メトロを、私はファンとしてたくさん撮影してきました。
もし私が死んだらこういった写真はおそらく破棄され、二度と日の目を見ることはないでしょう。
私も今、歴史調査の為に古写真を調査・研究することが増えています。つまりそれは先人が残してくれた資産を享受しているということに他なりません。
私もまた、次代に続いていく大阪メトロファンの為に、今しか記録できない写真をしっかりと残してしっかりと公開していくべきだと考えるようになりました。
そのような思いから、今回このような特集を組み上げました。しばらく長期シリーズで掲載していく予定です。
当サイトをよくご覧いただいている古参な方には何度か見た写真かもしれませんが、ご容赦頂ければと思います。
Osaka-Subway.com Author:207
久しぶりの第6回は、「中央線に登場した新しい発車標(行先案内表示機)」を取り上げます。
この記事から2007年になります。
(バックナンバーはページ下部に記載しています。)
最後の行灯式
中央線では、長らく行灯式の発車標が用いられてきました。かつては大阪市営地下鉄全線にあったこの装置も、最後の牙城は中央線だけだったのです。
しかし、ここにも更新の波が迫ってきました。2007年1月から順次新しいディスプレイ式の発車標が登場しました。ディスプレイ式は千日前線・今里筋線に次ぐ3例目です。
九条駅は2007年1月25日頃の交換でした。まだ阪神なんば線が開業していない為、奥の扉が立入禁止になっています。
2021年現在のものと比較すると、随分筐体が大きくディスプレイが小さい…。
2月になると地下駅のものも交換されていきました。おそらく西側から東へ向けて交換されていったと思われます。写真は2月15日の本町駅。
同じく本町駅。ディスプレイの輝度が明るい…。
こちらは同日の緑橋駅。まだ行灯式が残ったままです。
森ノ宮駅の様子。まもなく交換といったところですね。森ノ宮駅のものは先発・次発の表示があり、他の駅とは少し異なっていました。
行灯式ギャラリー
前年開通した「学研奈良登美ヶ丘」にも対応。正直、まさか対応させるとは思っていませんでした…
こちらはおなじみの生駒行き。
コスモスクエア行き。記憶では大阪港がこの位置にあったと思いますが、切り抜き位置をやり直したのでしょうか…。
2006年バックナンバー